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プラチナでも金属アレルギーは起こる?対処法やアレルギーが出やすい金属も紹介

2023.3.3

2026.8.27

※掲載ジュエリーの商品情報や名称等は掲載当時のものです

ジュエリーの中では金属アレルギーになりにくいと言われているプラチナ。
しかし、そんなプラチナでも、配合されている他の金属や環境によってはアレルギー反応を起こす場合もあります。

 

では、アレルギー反応が出るのはどういった時で、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか?

 

今回はプラチナでも起こり得る金属アレルギーについて、金属アレルギーのメカニズムや症状と、アレルギーを起こしにくい・起こしやすい素材をご紹介した上で、アレルギーが起こった際の対処法やアレルギーを避けるポイントについても解説していきたいと思います。
安全にジュエリーをお楽しみいただくためにも、ぜひ参考にしてみてください。

プラチナでも金属アレルギーは起こる?対処法やアレルギーが出やすい金属も紹介

そもそも金属アレルギーとは?

金属アレルギーとは、特定の金属が皮膚に触れることによって起こるアレルギー反応のことを指します。
「遅延型アレルギー」の一種とされており、ジュエリーなどで金属を身に着けてから数時間〜数日後に症状が現れます。
そのため、どのアイテムが原因か特定しにくいこともあるでしょう。

 

一度アレルギーが発症すると免疫が特定の物質に過敏になり、同じ金属に触れる度に症状が出てしまうもので、日本でも多くの人が持つアレルギーだとされています。

 

関連記事:「金属アレルギーについて」

 

金属アレルギーが起こるメカニズム

金属アレルギーが起こる原因は、汗や体液によって溶けだした微量の金属です。
金属が次のような流れでアレルゲン化することで、金属アレルギーが発症します。

 

1. 汗・体液により金属が溶けだし陽イオン化
2. イオンとなった金属が皮膚内のタンパク質と結合
3. 異種のタンパク質に変異
4. 免疫細胞に異物と勘違いされることからアレルギー反応が起こる

 

このようなメカニズムでアレルギーが発症するため、夏場や運動時などの発汗量が増えるシーンでは、症状が出やすくなります。
汗をかきやすい方、お肌が弱く皮膚のバリア機能が低下している方などは、特に注意が必要ですね。

 

アレルギー発生にはホルモンバランスも関係していると言われており、妊娠・出産など、ホルモンバランスが変動することで突然発症するケースもあります。

 

また、粘膜に近く吸収しやすいピアスや汗が溜まりやすい指輪、皮膚に密着しやすい時計など、アイテムによっても、アレルギーの発生しやすさが変わってくるでしょう。

 

主なアレルギー症状

ジュエリーによって起こる金属アレルギーの主な症状としては、金属が触れた部分のかぶれや炎症、かゆみなどが挙げられます。

 

ピアスを着けて耳が腫れたり痒くなったり、ネックレスや指輪を着けていた部分が赤くなったりすることがあれば金属アレルギーかもしれません。

 

また、金属アレルギーは、食品や歯科材料に含まれる金属で起こる場合も。
経口摂取により口の中のただれや、全身の湿疹や水ぶくれなどの症状が出ることがあります。

金属アレルギーになりにくい主な素材

金属アレルギーはすべての金属で等しく起こるわけではなく、素材によって、アレルギーの起こりにくさにも違いがあります。

 

金属が陽イオンになろうとする性質をイオン化傾向といいますが、イオン化傾向が大きい金属と小さい金属があり、イオン化傾向が低い金属は、一般的に金属アレルギーになりにくいとされています。

 

では、金属アレルギーになりにくい素材にはどんなものがあるのでしょうか?

 

プラチナ

プラチナはイオン化傾向が低い代表的な金属のひとつです。
それ自体は金属アレルギーになりにくいため結婚指輪でも人気の素材ですが、気を付けたいのは割金と呼ばれる別の金属の存在です。

 

ジュエリーに使用する金属は、そのままではやわらかく加工に向かないため、強度を上げるために割金と呼ばれる別の種類の金属を混ぜています。
例えば、Pt900と表記されている場合は90%がプラチナで残りの10%に別の金属が使われているため、その割金にアレルギーになりやすい素材が入っていないか注意が必要です。

 

金もプラチナ同様、それ自体はイオン化傾向が低い金属です。ただ、ゴールドはK18の場合でも金の割合は75%とプラチナと比べると純度が低く、割金に含まれる金属の種類もさまざまです。
特にホワイトゴールドやピンクゴールドに含まれるパラジウムと銅は、アレルギー反応を起こしやすい素材です。
ゴールドのジュエリーを購入する際はその割金の種類にも注意しましょう。

 

チタン

チタンは空気に触れると酸化して酸化皮膜という膜をつくるため、イオン化しにくく金属アレルギーになりにくいといわれる素材です。
そのため歯科治療に用いるインプラントや人工骨にも使われており、近年では金属アレルギー対応としてチタンの結婚指輪も販売されています。

金属アレルギーになりやすい主な素材

では、反対に金属アレルギーになりやすい素材にはどんなものがあるのでしょうか?
特に注意が必要な、3大原因金属と呼ばれている3種類を見ていきましょう。

 

ニッケル

金属アレルギーの原因のトップとされているのがニッケルです。
サビにくく光沢が美しいことから金メッキのアクセサリーなどに使用されていますが、アレルギー症状が多いことから「ニッケルフリー」「ノンニッケル」のアクセサリーも増えています
身近なものだと100円や500円硬貨、ステンレス製品や日用品のパーツにもニッケルが含まれています。

 

関連記事:「ニッケルフリーとは?」

 

コバルト

コバルトもメッキに含まれていることが多い金属で、アレルギー反応が強い金属のひとつです。
化学的にニッケルに近いため、ニッケルでアレルギー反応が出る人はコバルトにも注意しましょう。

 

クロム

クロムは、ステンレスの割金やクロムメッキに含まれる金属ですが、クロムでアレルギー症状を起こす人の多くはジュエリーではなく、腕時計の革ベルトや革手袋の革製品に含まれるクロムに反応するといわれています。
またクロムメッキではクロムよりも、メッキに含まれたニッケルで反応を起こすことが多いためこちらも注意が必要です。

金属アレルギーになってしまったときの対処法

もしもジュエリーを身に着けることで金属アレルギーの症状が見られた場合、対処法として重要なのは、自己判断で対処しないと言うことです。

 

症状が現れたら、まずは速やかに専門である皮膚科を受診し、医師による診断を受けましょう
専門医による診断を受けることで、アレルギーの原因となっている金属などの特定が可能になり、ケースに合わせた薬の処方や生活習慣の見直しなど、適切な治療とアドバイスを受けることができます。

 

炎症程度だと放置してしまったり、自身で対処してしまったりすることで、悪化してしまうこともあります。
原因が特定できなければ再発症を招くことも考えられるため、必ず皮膚科を受診しましょう。

金属アレルギーを避けるためのポイント

金属アレルギーの発症をできるだけ避けるため、また、一度発症してしまったアレルギーの再発症を防ぐためには、ジュエリーの選び方・使い方を意識することが大切です。

 

金属アレルギーを避けるために重要なのが、次のようなポイントです。

 

● 事前に純度をチェックする

● お肌やジュエリーのケアを意識する

● 長時間使用・汗などに注意する

● コーティングで保護する

● 事前のパッチテストもおすすめ

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

事前に純度をチェックする

まずは、ジュエリーを選ぶ際、その素材の純度をチェックするということです。

 

上記で説明したように、例えばプラチナ・ジュエリーでは、プラチナ自体にアレルギーが出る可能性が少なくても、割金の種類によってアレルギー反応を起こす可能性があります。

 

プラチナの割金として多く使われているのは主にパラジウム。他にルテニウム、ニッケルや銀などもあります。
3大原因金属となっているニッケルはもちろん、パラジウムもアレルギーを起こしやすい金属といわれているため、心配であればパラジウムフリーの結婚指輪を選ぶのも手です。

 

お肌やジュエリーのケアを意識する

金属アレルギーを防ぐには、特に頻繁にジュエリーを身に着けるという場合、お肌・ジュエリーともに、清潔かつ乾燥した状態に保つことができるよう、ケアを行うことが重要です。

 

汗をかいた時にはジュエリーも柔らかい布でこまめに拭き取り、汗や皮脂がなるべくジュエリーに残った状態にならないようにしましょう。
また、入浴やプールなどで一度ジュエリーを外し、再度身に着ける際には、水分や塩素、石鹸などをしっかりと拭き取って、肌とジュエリーの間にそれらが残ってしまわないように注意することが重要です。

 

少しでもかゆみや痛みなどの違和感が現れた場合には、すぐにジュエリーを外し、お肌を休ませて皮膚科に相談すると良いですね。

 

長時間使用・汗などに注意する

汗が原因となると言われていることから分かるように、注意が必要なのは、汗を多くかく場面や、長時間つけっぱなしにする場面です。
運動時や入浴時、就寝時など、汗をかく場面ではジュエリーを外しておきましょう。

 

それ以外でも、汗をかいたら外し、前述したようにジュエリーと皮膚の水分をしっかりと拭き取った上で、清潔な状態で身に着けるようにしましょう。

 

また、常につけっぱなしの結婚指輪は内側に湿気や汚れがたまり、金属アレルギーのように炎症を起こすことがあります。
家事の後やお風呂の後には外して柔らかい布などで丁寧に拭き、しっかりと乾かしてから着ける癖をつけると安心です。

 

コーティングで保護する

アレルギーの対策として、耐金属アレルギー加工コーティングをする方法もあります。

 

ジュエリーの上から塗るだけのフッ素コーティング剤が市販されているほか、コーティング専門店でガラスコーティングを行うこともできます。

 

ただし、どちらも永久ではなく、使用状況で数カ月や数年で落ちてしまうため、かけ直しの頻度や費用なども含めて検討してみるのがいいですね。

 

事前のパッチテストもおすすめ

プラチナだけでなく、どの金属でも100%アレルギー反応が出ないとは言い切ることはできません。

 

そのため心配な人は、金属を溶かした溶液でアレルギー反応を見るパッチテストを受けるのがおすすめです。

 

今回紹介した6種類の金属はすべてパッチテストで調べることができるので、自分がどの金属にアレルギー反応が出るのか知りたい人は、皮膚科などで相談するといいですね。

まとめ

今回は、ジュエリーなどで起こり得る金属アレルギーについて、そのメカニズムやアレルギーを起こしにくい・起こしやすい素材をご紹介するとともに、アレルギーが起きにくい素材とされるプラチナでの金属アレルギーについて、その原因やアレルギーを避ける方法をご紹介しました。

 

特に、日々身に着けるお守りジュエリーや結婚指輪などでは、アレルギーを起こしにくいような素材選びやケアは非常に重要です。

 

適切なケアをしながら身に着けることで、プラチナ・ジュエリーを永く、安心してお楽しみください。

監修

PLATINUM

Preciousplatinum.jp編集室

プラチナ・ジュエリーの国際的広報機関であるプラチナ・ギルド・インターナショナルによる情報サイト。
プラチナの価値を伝えるとともに、プラチナ・ジュエリーに関する実用的なアドバイスや専門的な情報を幅広く提供しています。

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