プラチナ・ジュエリーの国際的広報機関による情報サイト
2026.3.12
※掲載ジュエリーの商品情報や名称等は掲載当時のものです
銀白色の輝きを持つ、希少な金属であるパラジウム。ジュエリーをはじめ医療や工業に至るまで幅広く利用されているパラジウムは、その優れた性質と高い希少性から、近年注目を集めています。
今回はそんなパラジウムについて、特徴から用途、その価値まで詳しくご紹介していきます。
パラジウムとは、銀白色の輝きを持つ金属の一種です。
原子番号46、元素記号をPdとする元素であり、プラチナやロジウムなどと同じ白金族に含まれます。
希少性の高いレアメタルのひとつでもあり、様々な用途に利用できる優れた性質を持っています。
パラジウムの大きな特徴のひとつが、1,555℃と他の金属と比べて比較的融点が低いことです。
鉄の融点とほぼ同じであるため加工がしやすく、工業用など様々な用途で重宝されています。
また、もうひとつの特徴が、水素を内部に吸着できる性質があるということです。
自身の体積の935倍もの水素を吸着できるため、水素の貯蔵や触媒の役割として、今後も工業などでの活躍が期待されるでしょう。
パラジウムは1802年、イギリスの科学者・物理学者であるウィリアム・ハイド・ウォラストンによって発見されました。
その名前は同年に発見された小惑星「パラス」に由来しており、パラスそのものは、ギリシャ神話の海の神トリトンの娘、パラス・アテナからその名が付けられています。
パラジウムの主な産出国とされるのは、南アフリカ・ロシアの2ヶ国です。
この2ヶ国で全体の8割以上もの産出量を占めているとされ、採れる国が限定されていること、また全体の産出量が非常に少ないことから、希少性の高さが伺えますね。
その加工のしやすさや性質から、幅広く用いられるパラジウム。
パラジウムの主な用途として挙げられるのが、以下の4つです。
● 歯科治療
● 化学反応の触媒
● 電子工業の部品
● ジュエリーなどの装飾品
それぞれ詳しく見ていきましょう。
まずは、歯科治療です。
歯科治療の被せ物・詰め物の素材はセラミックやプラスチックなど様々なものが利用されていますが、そのうちのひとつ、銀歯の素材の一部として、パラジウムが用いられています。
銀歯は銀だけでなく、パラジウムを20%、金を12%ほど含んだ合金です。
耐久性に優れていることなどからこれまで歯科治療の現場で重宝されてきましたが、金属アレルギーのリスクから近年では世界的に別の合金の使用も進められています。
パラジウムは、自動車排ガスに含まれる有害物質を取り除くための触媒としても多く用いられています。
自動車の排気ガスには一酸化炭素などや窒素酸化物、炭化水素といった有害な物質が含まれますが、パラジウムを触媒とすることで、一酸化炭素を二酸化炭素に変換するなど、無害な成分に変換できます。
地球環境問題への取り組みから排ガス規制も強化されており、その需要も高まっているでしょう。
パラジウムは腐食・錆びなどが起きにくいこと、また電気伝導度の高さや融点が低いことによるはんだ付けのしやすさなどが評価され、様々な電子部品の製造にも使用されています。
特にスマートフォンなど、近年小型化・高性能化が進む電子機器には欠かせない存在だと言えるでしょう。
その美しい銀白色の輝きや、変質・変色を起こしにくい安定性などから、ジュエリーや時計などといった装飾品にもパラジウムが利用されています。
軽さもあり日常的に身に着けやすいことなどもあり、パラジウム100%のジュエリーも製造されているほか、ホワイトゴールド・シルバーアクセサリーなどの割金として、金属の強度補正や色味調整の役割を担うこともありますね。
パラジウムはご紹介したように、希少性の高さや各産業からの高い需要もあり、貴重な金属のひとつです。
その市場価格は、需要や為替の変動、また地政学的なリスクなど様々な影響を受けて変動するものです。
最近では環境規制の強化による自動車産業での高い需要、また、主要産出国周辺の政治的リスクもあり、さらにその価値は高まっているでしょう。
従来はプラチナなどと比較すると価格の低い金属でしたが、近年ではプラチナ価格とほぼ同額を記録することもあります。
パラジウムとプラチナは、銀白色を持つことや同じ白金族の元素であること、また耐食性に優れていることなど、多くの共通点を持っているとされます。
しかし、プラチナの方が比重が高いことなど、もちろん素材として異なる点も多くあるでしょう。
また、パラジウムはプラチナの割金としてもよく用いられていますね。
プラチナ・ジュエリーの表記として「Pt900」「Pt950」といったものが見られますが、これらはそれぞれプラチナと割金の割合を示しているものであり、Pt900は純度90%のプラチナであることを示しています。
パラジウムはプラチナと相性の良い金属であり、プラチナ・ジュエリーの多くはパラジウムを一部混ぜることで、より加工性・耐久性を高めています。
ジュエリーの素材としておすすめしたいプラチナは、前述した通りパラジウム同様耐食性に優れており、化学的に安定した性質を持っています。
変質・変色しにくく、金属アレルギーも起こしにくいことから、日常的に身に着けていたいお気に入りのジュエリーや、結婚指輪にもぴったりの素材だと言えるでしょう。
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今回は希少な金属のひとつであるパラジウムについて、その特徴や様々な用途をご紹介しました。
パラジウムは工業や医療、また環境問題への取り組みにまで需要があり、今後も幅広い業界で重要な存在となる金属です。
プラチナの割金としての役割をはじめ、日々を輝かせる装飾品においても、欠かせない存在と言えるでしょう。
プラチナやパラジウムなど、ジュエリーに用いられる素材には、それぞれ多くの特徴や性質があります。
上質なジュエリーをお探しの際には、ぜひその素材についても意識してみてはいかがでしょうか。
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