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2022.12.19
2025.6.12
絡まったネックレスを解くのは、とても大変。
複雑に絡み合ってコブ状になったものはなかなか簡単には解けないため、そのまま放置しているという人もいるのではないでしょうか。
大切なネックレスだからこそ、できる限り絡まないように保管しておきたいものですよね。
今回は、そんな人に知っておいて欲しいネックレスが絡まらない保管の方法と、スムーズな解き方のコツをご紹介したいと思います。
絡まってしまいがちな持ち運びの際の対策もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ネックレスが絡まる原因は、チェーン同士が重なったり、交差してできる輪にあります。
輪の中にチェーンが入り込んで絡まり、さらにその輪が締まることでコブ状のかたまりが作られていきます。
密度が高い固めのチェーンより、華奢で可動域が広いチェーンが絡まりやすいのはそのため。特に凹凸のあるあずきチェーンは、凹凸にハマることでさらに解きにくくなってしまう傾向にあります。
また、留め具やペンダントトップが輪に入り込んでしまうことでも結び目のような絡まりを起こしてしまうため、ペンダントトップがついているものも注意が必要ですね。
ネックレスが絡まってしまうと、チェーン同士が摩擦を起こしてしまい、傷などのトラブルになってしまう恐れもあります。
日ごろから絡まらないような保管の仕方や、絡まってしまった場合のほどき方を対策しておきましょう。
ネックレスが絡まってしまうケースとして多いのが、保管方法に問題があること。
ネックレスの絡まりを防ぐ保管のコツとして最も重要なのは、複数のネックレスが接触しないようにすることです。
ネックレス同士が接触し、チェーン同士が重なってしまうことで絡まりが発生するため、複数のネックレスを保管する場合にはひとつひとつ間隔を開けて収納するのが良いですね。
もちろんネックレス同士だけではなく、1本でもチェーンが絡まってしまうことがありますので、チェーンは伸ばした状態で保管するのも絡まらないコツのひとつです。
ネックレスが絡まない保管方法には、主にジュエリーボックスで仕切る、吊るす、ひとつずつ包むといった方法があります。
チェーン同士が重なることで絡まりが発生しやすくなるため、身に着けている時と同じ形を保ちながら保管できる方法がベストだということですね。
まずは、ジュエリーボックスです。
仕切りがしっかりあるジュエリーボックスを使用し、ネックレス専用の長方形のスペースに、前述したコツにもあるようにチェーンを伸ばした状態で保管しましょう。
他のネックレスと一緒にすると絡まる原因になるので、単独で保管してください。
頻繁に使用するネックレスなら、しまいやすく手に取りやすいネックレススタンドもおすすめ。吊るすだけで重なりができにくく、理想的な形で保管することができます。
こちらも他のネックレスと重ねず、単独で保管しましょう。
お洒落なネックレススタンドなら、お気に入りのネックレスをインテリアの一部として楽しむこともできます。
頻繁に使用しないネックレスなら、チャック付き袋を2つ使った方法が最適です。
保管の手順は、以下の通りです。
1. ひとつ目の袋にトップ部分のみを入れて、チェーンは外に出しておきます。
2. トップの大きさにあわせて袋を折り畳み、折りたたんだ袋に余ったチェーンを巻きつけます。
3. もう1枚のチャック付き袋に、チェーンを巻き付けた袋を入れれば完成です。
この方法なら、絡まず、傷などからも守りながらコンパクトに収納ができます。
巻きがきつすぎるとチェーンを傷めてしまうこともあるため、その点には注意しましょう。
保管する前にはやわらかな布で皮脂や汚れを拭きとり、きれいな状態にしてから保管すると良いでしょう。
傷みにくい保管方法として、柔らかい布を使用する方法もあります。
具体的な包み方は以下の通りです。
1. 縦長の長方形にした布の上に、ペンダントトップ、反対の留め具側の3分の1の両方がはみ出すように横向きにネックレスを置きます。
2. 布を横半分にたたみ、留め具側のはみ出た部分もそれに合わせて折りたたみます。
3. そのままくるくると巻いていき、完成です。
もうひとつ意外な方法として利用できるのが、ストローです。
ストローをチェーンの半分くらいの長さに切り、チェーンの片側を筒の部分に通して留め具を留めます。
複数ある場合には、この状態で小袋やケースなどに入れることでチェーンが接触しない状態で保管することができるでしょう。
長さを調節すれば、チェーンのブレスレットなどを保管する場合にも使える方法です。
家での保管時とともに、ネックレスが絡まるケースとして多いのが外出時の持ち運びです。
旅行などでネックレスを持ち歩いているときなど、ポーチや袋にそのまま入れてしまい取り出した時には絡まっていた、という経験がある方もいるのではないでしょうか。
ネックレスが絡まらないためにはもちろん、傷などを防ぐためにも、持ち運びの際は専用のケースや小袋などを利用すると良いでしょう。
外出先で外すことが多い人には、トラベルジュエリーケースがあると安心です。
袋型のポーチではなく、ネックレスのチェーンを挟む切り込みや、ネックレスを固定できるマジックテープやフックがある、ネックレス専用のものを選びましょう。
今はインテリアとしても使えるおしゃれなデザインのものがたくさん出ているので、家と外兼用にひとつ持っておくと重宝します。
保管方法でご紹介したようなチャック付き袋を利用する方法は、コンパクトに収納が可能なためそのまま持ち運びにも活用できます。
2つのチャック付き袋を利用してチェーンが触れないような形で小袋に入れ、袋のままポーチなどにしまって持ち歩きましょう。
保管や持ち運びに気を付けていても、ネックレスが絡まってしまったということはあるでしょう。
絡まってしまった場合のコツは、引っ張らず優しくゆるめることです。
どうにかして解こうと、コブから延びているチェーンを引っ張ると固まりがより締め付けられ、チェーンに傷がついたり切れたりすることがあります。
また、作業する場所選びも大切なポイントです。
おすすめはガラステーブル。ガラステーブルがない場合はなるべく引っ掛かりがない、つるつるした作業台を選びましょう。
なかなか解けない絡まりを解く方法としては、次のようなものが挙げられます。
● つまようじで解く
● ベビーパウダーを使う
● 石鹸をつける
それぞれ詳しくご紹介しますので、お困りの方は試してみてください。
コブ状になってなかなか解けないネックレスは、つまようじを2本使って解く方法があります。
素材を傷つける可能性があるため、ピンセットやマチ針を使うのはおすすめしません。
手順とそれぞれのポイントを見ていきましょう。
①金具を外す
金具を留めたままでは解きにくいので、まず金具が留まっている場合は外しておきます。
②揺らしながらすき間をつくる
1本のつまようじでコブを固定しながら、もう1本のつまようじの裏側を使ってコブを軽く押して揺らしていきます。
形が崩れてくるとコブにすき間が生まれるので、そのすき間につまようじの先を差し込み、ゆっくりとすき間を広げていきます。
③全体を見ながらゆるめる
すき間を広げていくとコブがだんだんと崩れてくるため、全体をゆるめながら細かな絡まりを根気よくほぐしていきます。
1か所だけを広げすぎると別の場所が締まったり、新たなコブができたりするため、全体のバランスをみながらすべてのコブを少しずつゆるめていくのがポイントです。
④机に広げたまま重なりを外していく
全体がゆるんで絡まった道筋が見えてきたら、金具の部分を持ちながら道なりにゆっくりと解いていきます。
この時に焦って持ち上げてしまうとさらに絡まってしまうため、テーブルの上に置いたまま、丁寧にチェーンの重なりを外していってください。
つまようじで揺らしてもコブがほぐれない場合には、ベビーパウダーや小麦粉を使うと滑りがよくなり、ほぐれやすくなります。
トレーやクッキングシートの上にネックレスをおいて、結び目のすき間にベビーパウダーを多めになじませましょう。その後はつまようじで行う方法と同様です。
同じような粉でも研磨作用を含む重曹や、油分が含まれるフェイスパウダーの使用はNG。
ただし、ベビーパウダーも解き終わったら水洗いをする必要があるため、水に弱い宝石がついているネックレスに使用するのは避けた方が無難です。
指輪が外れない、といったときにも使われる石鹸は、ネックレスの絡まりを解くのにも有効です。
石鹸を軽く泡立てて、絡まってコブになっている部分に付けましょう。
そこを優しく洗うようなイメージで、手のひらの上で軽く揺らしたり転がしたりすると、徐々に絡まりを解くことができます。
こちらの方法も、終わったら十分にすすいで水気を拭き取ることが必要です。
水に弱い宝石や素材が使用されていない場合にのみ試してみましょう。
万が一、ご紹介したような様々な方法を試してもチェーンが解けなかったという場合には、まずは購入したお店に相談してみるなど、プロの手を借りるのがおすすめです。
自力で無理に解くと切れてしまうこともありますし、傷などを付けてしまう原因にもなるでしょう。
購入したお店が近くにない場合、チェーン修理が可能なお店に相談してみてください。
絡み解きは千円から数千円前後で対応してくれるところが多いので、無理せずプロにお任せするのもひとつの手です。
また、絡まりを解こうとしてチェーンが切れてしまった……という場合も同様です。
自力で直そうとせず、切れてしまったパーツをしっかりと保管し、お店に持ち込んで修理を依頼しましょう。
イライラしがちなネックレスの絡み解きですが、コツをふまえた上で焦らず、根気よくほぐしていくことも大事なポイントです。
お気に入りのネックレスを傷めてしまわないためにも、無理に解こうとせず、不安な場合にはプロに任せることも視野に入れましょう。
また、まず重要なのは絡まないような保管方法を意識することです。
正しく保管することは、傷を防ぐことにも繋がります。 ジュエリーボックスやジュエリースタンドなど専用の置き場所を用意して、大切なネックレスを永く愛用してくださいね。
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