Platinum Guild International

ジュエリージャーナリスト 本間恵子さんに聞く

ジュエリージャーナリストの本間恵子です。
3回目のテーマは「秋冬トレンド」。 重ね着が増える季節のおすすめアイテム、秋冬
シーズンのカラートレンドとジュエリーの合わせ方など、季節に応じた
プラチナ・ジュエリーの楽しみ方を一緒に考えていきましょう!

Vol.3秋冬トレンド × プラチナ

秋冬シーズンこそつけこなしたいブローチ

これからの季節、室内であってもジャケットを羽織ったり、一枚多く衣服を重ねたりする機会が多くなると思います。そんなときに一番アピールできるアイテムといえば、やっぱり「ブローチ」です。ジャケットの襟やコートの襟などにワンポイントとして身につけるだけでグッと可愛らしく見えますし、春夏シーズンではあまり楽しめない、この季節ならではのジュエリーといえます。
ただ、ブローチのつけ方で1点だけ気をつけて欲しいことがあります。というのも、日本の方はブローチをちょっと下の位置につける傾向があるんです。もう少し上の位置につけた方がより若々しく、顔まわりを引き立てる効果も生まれると思います。

エリザベス女王から学ぶブローチのつけこなし方

バーゼルで見たプラチナの特徴といえば、これまで主流だったツヤをあえて抑えるヘアライン加工やマット加工といったものから、今年はピッカピカに磨いたシャイニーなもの、磨きの技術の精を尽くしたものが目立ってきた印象があります。まるでプラチナの鏡、と言いたくなるような徹底的に磨き上げたアイテムをいくつか目にしました。
「磨き」という技術は、世界を見渡しても日本のプラチナ・ジュエリーの優位性が際立つ部分です。それは、職人さんの技術力もさることながら、日本人ならではの気概というかこだわりのようにも感じます。
日本以外の国の場合、磨きの技術はあっても、あまり細かいところまでは気にしない風潮があり、石と石の間の細かいところなど「ここ、磨き残ってるよ!」と言いたくなることが意外とあります。「このくらいで十分だろう」というのが海外のプラチナ。それに対して、「まだまだ。これじゃダメだ」と徹底的に突き詰めるのが日本のプラチナ、という印象です。

ビビットなカラーには、プラチナの白い色

この秋冬のトレンドとしては、昨年のタートルネックのように、襟元がちょっと詰まったファッションが好まれる傾向にあるようです。その意味で、やっぱりブローチはオススメですし、ロングタイプのネックレスなんかも使いやすいアイテムだと思います。
また、秋冬のトレンドカラーとして、エメラルドやワインカラーといった、かなりビビットな色の需要が高まるのでは? といわれています。そういった色味ともぶつからず、それでいて存在感を放つことができるのは、やっぱり「プラチナの白い色」だと思います。
時計の話になってしまうんですが、最近、「冬の白」と言って、これまでは夏のアイテムだった白いベルトの時計を、あえて冬に身につける傾向が以前よりもかなり出てきました。その観点で、たとえば夏のイメージが強いアイテムであるブレスレットをあえて冬につけてみる。重ね着した袖からさりげなく、プラチナの白い輝きのブレスレットが見え隠れする、というのも手元の演出のひとつとしてアリなんじゃないでしょうか。

「重く見せない」ためのプラチナ・ジュエリ―活用術

秋冬に限らず、最近のトレンドのひとつとして、「重く見せない」「軽く見えるものを取り入れる」というものがあります。春夏であれば、装飾的に凝ったデザインのプラチナ・ジュエリーを身につけても、衣服が軽いから上手くハマるんです。でも、秋冬はそうはいきません。
ではこれからの季節、ジュエリーを身につける上でどんな点に気をつけるべきでしょうか? ガッツリとボリューム感があるものよりは、たとえばステーションジュエリーやミラーボールのネックレスのように、存在感はあるけれども軽やかに見えるもの、凝ったデザインだけれども透かしが入っている、といったものがオススメです。石の組み方にしても、埋め込みではなく、細い爪で留めてあるタイプがこれからどんどん出てくると思います。
存在感はあるけれども軽やかに見える、細い爪で石を留めることができる……こういったデザインが得意な貴金属こそが、プラチナです。加えて、シンプルにキュッと引き締めるプラチナの輝きも非常に効いてくるのではないでしょうか。
そうはいっても、ボリューム感のあるものをつけたい場面もありますよね。そんなときには、あえてシンプルなデザインを選んで重ねづけしてみる。もしくは、長めのもので揺れるタイプのものを選ぶことで、ボリューム感を出しつつも“重さ”を軽減できると思います。
個人的には、プラチナのロングチェーンが生み出す「揺れ」が非常にエレガントだと思っています。身体の真ん中を装飾してくれるアイテムですから、立ち姿にも凛とした佇まいが生まれるのではないでしょうか。

PROFILE: 本間 恵子

1964年、東京生まれ。ジュエリー・時計ジャーナリスト。女性誌、情報誌、ライフスタイルマガジンを中心に、ジュエリーやアンティークジュエリー、腕時計の記事を執筆。ライターとしてだけでなく、編集者、スタイリストとしても誌面作りに関わる。他に、業界団体が主催するジュエリーセミナーや、ブランドが行う顧客向けジュエリーセミナー、テレビのコメンテーターなども。