Vol.4 ギフトとご褒美ジュエリー | プラチナ・トレンド・インタビュー | プラチナ・ジュエリーの国際的情報サイト|Platinum Guild International
プラチナ・ジュエリーの国際的広報機関による情報サイト

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ジュエリージャーナリスト 本間恵子さんに聞く

ジュエリージャーナリストの本間恵子です。プラチナ・ジュエリーの楽しみ方につ
いて探ってきたこのコーナー、最後のテーマは「ギフト」です。 恋人に、自分自身に、
そして子どもや孫へプラチナ・ジュエリーを送る......様々なシチュエーションに
対応できるプラチナならではの魅力を掘りさげていきましょう。

Vol.4ギフトとご褒美ジュエリー

「見るジュエリー」としてのリングの価値

ジュエリーで一番売れているアイテムといえば、昔も今も「リング」です。そして、リングほどギフトに向いているアイテムはありません。「ギフト」がテーマであるこの回では、まずリングの魅力を掘りさげてみたいと思います。
第一回の連載で、ジュエリーは「見るジュエリー」と「見られるジュエリー」に分類することができる、という話をしました。リングはまさに「見るジュエリー」。だからこそ、気持ちを込めやすいアイテムといえます。いつでも思い出してもらえるようにと、特別なメッセージを込めるためにリングが選ばれることも多いのではないでしょうか。
また、メッセージを込めるだけでなく、実はあなたのことをよく知っているんです、とアピールする効果もあります。たとえば、相手の誕生石がセットされたリングを贈る、といったこともひとつのコツですよね。誕生石でなくとも、花やアルファベットなどのモチーフと関連付けたものをプレゼントするというのも非常に良いのではないかと思います。
誰かにあげるのではなく、自分へのご褒美としてのジュエリー、という方も当然いらっしゃると思います。その際、大事なのは、やっぱり、それを見て元気が出るとか、勇気が出るということ。だからこそ、自分へのギフトでもオススメのアイテムは、いつも眺めて自分を勇気づけることができるリングになります。
そして、「本物」であることも重要です。仮に壊れたり、メッキが剥げたりしてしうと、それを見るだけで気持ちが落ち込んでしまうかもしれません。でも、いつも、いつまでも色あせず、輝きを失わないプラチナ・ジュエリーであれば、その輝きがずっとあなた自身を照らしてくれるのではないでしょうか。

箱をあげておしまい、ではないジュエリーの魅力

リングでひとつ難しいところがあるとすればサイズの問題があります。もし、サイズが分かっているくらい親しい仲だったら、やはりリングを贈るのをオススメしたいと思いますが、二人の関係性やシチュエーションによっては、リングを贈ったり、贈られたりするのがちょっと“重い”という場合もあるかもしれません。
その場合は、小指用のピンキーリングや、2本の指に同時につけるトゥーフィンガーリング、第一関節と第二関節の間につけるファランジリングなどの選択肢もあります。そういった、ちょっと外したものであれば、贈り物であってもそれほど“重い”アイテムとは感じないのではないでしょうか。
少し話はズレまずが、今春、バーゼルに取材に行った際、知人のイタリア人と話す機会があったんです。その彼が言うには、男性目線でジュエリーを贈るのに最適なアイテムはリングではなく、ペンダントかブレスなんだそうです。ペンダントであれば「これを君に……」と接近できる機会になりますし、ブレスであれは一人では着けられないから尚更良い、みたいなことを言っていました。ギフトでもお国柄がでるなぁと(笑)。
でも、言われてみれば頷ける部分もあって、箱をあげておしまい、ではなく、着けてあげるところまで考えてギフトを選ぶ。それもまた、ある意味ジュエリーらしいというか、他のプレゼントにないものだと思います。そういうことがサラッとできるイタリア人っていいですね(笑)。

自分へのギフトであり、未来の誰かへのギフトでもある

恋人や大切な人へのメッセージとして、自分自身へのご褒美としての「ギフト」以外に、今後、需要が大きくなるのではないかと思うのが、次世代へ受け継いでいくものとしてのギフトジュエリーです。
特に女性でお子様がいらっしゃる方の場合、ジュエリーを購入する際、「このジュエリーはいつか子どもにあげるかもしれない」という意識を持つケースもあるかと思います。それは、自分へのギフトでもあるし、未来の誰かへのギフトでもあるわけです。
私自身の記憶でいうと、母が身に着けていたペンダントの思い出が鮮明にあるんですね。遊んでもらったり、抱っこしてもらったり、あるいは卒業式や入学式といった大事な場面で、母がいつもそのペンダントを身に着けていました。そして私は子どもの頃からずっと、「いつかそのペンダントを貰うんだ」と思って過ごしていました。
そのペンダントがまた、とても作りのしっかりとしたいいものなんですね。だから、余計に「いつか母から譲り受けたい!」と思っていたのに、残念ながらというか幸いというか(笑)、母は今もすごく元気なんです。思い出のペンダントは今も母が大事に身に着けています。
私の例に限らず、そういった母と子にまつわるジュエリーの関係性ってあると思います。子どものときって、ペンダントとかネックレスってすごく目につくアイテムなんですよね。私の母は家事するときには指輪を外していたので、余計になにか特別なときに着けるペンダントとして、記憶に残っていたのだと思います。
そういったアイテムでは、やはり「本物」であることが重要ですし、ずっと変わらない価値をとどめておけることが大事です。色あせないもの、流行に左右されないもの、将来誰かがそれを見て喜んでくれるものでなければなりません。
だからこそ、選択肢は「プラチナ」になるのではないでしょうか。

PROFILE: 本間 恵子

1964年、東京生まれ。ジュエリー・時計ジャーナリスト。女性誌、情報誌、ライフスタイルマガジンを中心に、ジュエリーやアンティークジュエリー、腕時計の記事を執筆。ライターとしてだけでなく、編集者、スタイリストとしても誌面作りに関わる。他に、業界団体が主催するジュエリーセミナーや、ブランドが行う顧客向けジュエリーセミナー、テレビのコメンテーターなども。

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