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長く愛されている3月誕生石の珊瑚(コーラル)の意味と石言葉について

2023.8.1

2023.8.2

真珠と並ぶ海の宝石として重宝されてきた珊瑚(コーラル)。その色合いや性質から、お守りとして古くから人々に愛されてきた歴史があります。
そんな珊瑚にはどのような意味や願いが込められていたのでしょうか?珊瑚という名前の意味や歴史、石言葉から、人々が珊瑚に込めた想いやその魅力について見ていきましょう。

  長く愛されている3月誕生石の珊瑚(コーラル)の意味と石言葉について

珊瑚の特徴

珊瑚は真珠と同じ有機質の宝石です。熱帯から温帯域に生息する生き物で、その骨格を加工してできたものが珊瑚(コーラル)です。
南国の浅瀬に生息する色とりどりの珊瑚とは違い、宝飾品に使われている珊瑚は光の届かない深海に生息していて、宝石珊瑚と呼ばれています。
研磨すると素晴らしい光沢が現れるのが特徴です。やわらかく不透明な珊瑚は丸いドーム型のカボションカットにされることが多く、日本では帯どめやかんざしなどの和装小物の宝石として使われています。

珊瑚の産地

珊瑚の主な産地は地中海やアフリカ沿岸、マレーシア沿岸など。また日本も、世界から認められている美しい宝石珊瑚の産地のひとつです。
日本では高知県沖や日本近海の小笠原列島や五島列島、奄美、沖縄、宮古島周辺で採取されています。

珊瑚の名前の意味

珊瑚(コーラル)は英語でcoral。地中海発祥の珊瑚はギリシャ語で「小さな玉石」を意味する「Korallion」から名づけられたという説や、ギリシャ神話が由来となったという説があります。
ギリシャ神話では珊瑚は、ゴルゴン(怪物の三姉妹)のひとり・メドゥーサの首から流れ出た血で染められ石化した海藻として描かれているため、ゴルゴンが名前の由来になったともいわれています。

珊瑚は3月の誕生石

珊瑚はアクアマリンと並ぶ3月の誕生石のひとつです。アクアマリンもその美しい澄んだ青色から、海と関わりがある宝石として愛されています。
2021年12月に新誕生石として追加された宝石には、濃い緑色に赤の斑点模様が浮かぶブラッドストーンと、鮮やかな濃青色のアイオライトもあります。
また珊瑚は、結婚35周年の「珊瑚婚」を祝う宝石や、赤色の珊瑚は還暦祝いの贈り物としても人気です。

珊瑚の石言葉

珊瑚の石言葉は「幸福」「長寿」です。
血液を連想させる鮮やかな赤や、長い年月をかけて育つその性質から強い生命力を象徴するものとして、厄災や病魔を払うと考えられていました。
ギリシャでは子どもを病気から護るお守りとして、古代ローマでも子どもの健やかな成長を願って揺りかごにつけていました。
また、危険を回避し持つ者に幸運をもたらす宝石として、航海や旅のお守りとしても身に着けられていた歴史があります。

珊瑚の色別の意味

珊瑚はその色ごとに込められた意味も異なります。宝石珊瑚の中でも人気の5つの珊瑚の特徴と、その意味を紹介します。

 

紅珊瑚

主に地中海に生息している、黄みがかったムラのない赤色が特徴的な珊瑚です。宝石珊瑚の中でも最も歴史が古く、交易品として世界各地へ輸出されていました。
太陽のようにあたたかみのある赤色が美しい紅珊瑚。その色のように明るいパワーでネガティブな心を照らし、前向きな気持ちを喚起してくれるといわれています。

 

赤珊瑚

赤珊瑚は日本に生息している濃い赤色の珊瑚です。特に濃く鮮やかな赤色を持つものは血赤珊瑚と呼ばれ、世界中のコレクターから人気があります。血のように鮮やかな赤色からあふれるほどの生命力を持ち、心身を完璧にコントロールする術を授けてくれるといわれています。
目標達成のために心身を万全な状態にしたいという人のお守りに最適です。

 

桃色珊瑚

桃色珊瑚は赤に近い色から薄いピンク色の宝石珊瑚です。
中でもムラのない淡いピンクやサーモンピンク色のものは日本ではボケ、英語ではエンジェル・スキン(天使の肌)と呼ばれていて、幻の珊瑚といわれて重宝されています。
桃色珊瑚は悪縁を断ち切り、大切な人との絆を深めてくれるといわれているため、人間関係を良好に保ちたい、良縁を結びたいという人におすすめです。

 

青珊瑚

まだら模様のくすんだブルーが特徴的な青珊瑚。国際条約で保護されているため貴重で、入手困難な珊瑚のひとつです。
落ち着いたブルーは心を癒し落ち着かせてくれる色。目標に向かって真っすぐに進んでいけるよう信念を喚起し、想いと行動を一致させてくれる力があるといわれています。

 

白色珊瑚

白色珊瑚は純白から薄いピンクのまだら模様、アイボリー色の珊瑚で、中部太平洋や日本沿岸、東シナ海などの限られた海域のみに生息しています。
マイナスのエネルギーを浄化する能力に長けていると考えられている白珊瑚は、「不滅の幸運」の象徴です。
身に着けると生命力や精神力を向上させ、持ち主に富と繁栄をもたらすといわれています。

珊瑚の歴史

珊瑚の歴史は古く、約2万5千年前のドイツの旧石器時代の遺跡からは、すでに珊瑚のビーズが発掘されていました。
発祥は地中海沿岸のイタリアやアルジェリアなど。最初に発見されたのは紅珊瑚で、約5,000年前には漁師たちによる珊瑚漁が行われていたといわれています。
地中海で採れた珊瑚は交易品として世界各地へ運ばれ、日本にもシルクロードを通って輸入されていました。日本最古の珊瑚のビーズは今でも正倉院に収められています。長年続いた漁によって枯渇してきたイタリアの珊瑚の代わりに、目をつけられたのは日本の珊瑚です。19世紀中頃にはイタリアの珊瑚商人が来日し、土佐沖で取れた良質の桃色珊瑚や赤珊瑚を持ち帰ったことで、日本の珊瑚が世界から注目を集めることとなりました。
現在では高知県の伝統産業として定着し、珊瑚の加工技術も世界最高基準として評価されています。

珊瑚とプラチナ

珊瑚のジュエリーで多いのはイエローゴールドやプラチナの地金です。イエローゴールドは華やかで女性らしい印象に、プラチナは知的で洗練された印象を与えてくれます。
シーンを選ばず身に着けるジュエリーをお探しなら、控えめな光沢感で珊瑚の上品な輝きを際立たせてくれるプラチナがおすすめです。プラチナの混じりけのない白色が、珊瑚本来の色の美しさを引き出してくれます。

珊瑚のお手入れ方法

モース硬度3.5~4の珊瑚は比較的傷付きやすく、熱にも酸にも弱いデリケートな宝石です。汗や化粧品に触れてしまった場合は、柔らかい布で丁寧に拭きます。
汚れが目立つようなら、水を含ませたやわらかい布で拭きとります。サンゴは多孔質で内部に水分が残りやすいため、拭いた後はしっかりと乾燥させてください。
また、他の宝石とぶつかると傷がつく恐れがあるため、単体でしまうようにしましょう。

まとめ

光の届かない深海で育ちながら、鮮やかな赤やピンクの色を宿した珊瑚。神秘的なその性質から、古来より珍重されていたというのもうなずけます。心身を健やかに保ちたい、活き活きとした日々を過ごしたいという人は珊瑚のジュエリーを身に着けて、その力を借りてみてはいかがでしょうか?

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