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12月誕生石ターコイズ(トルコ石)の意味や石言葉とは?産地についてもご紹介

2023.8.1

2023.8.2

紀元前5000年の遥か昔から、世界最古のジュエリーとして愛されていたターコイズ。世界各地のさまざまな文明でも、特別な力が宿っていると考えられていた由緒ある石です。

キラキラと輝くたくさんの宝石がある中で、なぜターコイズが世界中の人々を虜にしてきたのでしょうか?ターコイズの持つ意味や石言葉、歴史や産地から、その魅力を紐解いていきます。

  12月誕生石ターコイズ(トルコ石)の意味や石言葉とは?産地についてもご紹介

ターコイズの特徴

鮮やかなブルーグリーンからスカイブルーの色をもつ宝石です。色は鉄と銅の含有比によって異なり、産地によっては黒い蜘蛛の巣状の網目(スパイダーウェブ)が見られるものもあります。
比較的やわらかくて加工しやすいため、ビーズや彫刻、カメオなどの装飾品から、玉座や短剣、器にも加工されてきました。
宝石品質のものは山型のカボションカットにされるのが一般的です。

ターコイズの名前の意味

ターコイズ(Turquoise)の由来はフランス語で「トルコの石」を意味する「ピエール・テュルクワーズ(pierre turquoise)」。
トルコを経由してはじめてヨーロッパに伝えられたことから名づけられ、日本でもトルコ石と呼ばれています。

ターコイズは12月の誕生石

ターコイズは12月の誕生石のひとつです。
12月の誕生石は他にも、冬の夜空のような深い瑠璃色のラピスラズリ、タンザニアの夜を彷彿とさせる紫青色のタンザナイト、古くからダイヤモンドの代替品として使われてきた宝石ジルコンがあり、青を基調とした石が多いことがわかります。
また、ターコイズはアメリカでは結婚11周年、日本では結婚3周年を祝う記念の石でもあります。

ターコイズの石言葉

ターコイズの石言葉は「成功」「繁栄」「健康」。
高い保護作用と浄化作用があるターコイズは、古来より空と大地を結びつけ、男性と女性のエネルギーをひとつにまとめる力を秘めていると考えられていました。ネガティブなエネルギーから持ち主を護り、自己実現に向けて邁進できるようサポートしてくれます。

ターコイズの種類

ターコイズには産地によって色や模様に特徴があり、いくつもの種類に分けられています。特にその中でもジュエリーとして人気が高い5つを紹介します。

 

スリーピングビューティー

模様や不純物を一切含まない、澄んだ青色が美しいスリーピングビューティー。
アメリカのスリーピングビューティー鉱山で採掘されたことから、この名前がつけられました。ターコイズの中で最も美しいといわれており、ジュエリーとしても多く加工されていて人気があります。

 

ナンバーエイトターコイズ

ネバダ州にある北ユーレカ群で採掘されたナンバーエイトターコイズ。金、黒、赤、茶色などのスパイダーウェブが特徴的な種類で、アメリカ産の中でも特に有名な種類で3大ターコイズのうちのひとつです。
鉱山が閉山されたことから希少価値が高く、現在では高値で取引されています。

 

ローンマウンテン

ネバダ州トノバー近郊の鉱山で採掘されるローンマウンテン。
粘り強く硬い性質と青色の美しさから、多くのジュエリーデザイナーに愛されてきた種類です。経年による変色や色落ちがほとんどないことから、ナンバーエイトと並ぶ3大ターコイズのひとつとされて人気があります。

 

ランダーブルー

3大ターコイズの残りのひとつがランダーブルーです。採掘量が極めて少ないことから大変希少で、世界中にコレクターが存在します。
吸い込まれるような濃い青に、細かく均等に入ったスパイダーウェブが特徴的です。

 

モレンシーターコイズ

モレンシーターコイズは、アリゾナ州の南東に位置する最大級の銅山で採掘されていたターコイズです。
鮮やかな青色に黄色のスパイダーウェブが美しく、青×金の組み合わせが希少なことからこちらもコレクターに人気があります。

ターコイズの歴史

ターコイズの歴史は紀元前5000年頃。最も古いものはメソポタミアで見つかったトルコ石のビーズで、採掘されてカットされた最古の宝石だといわれています。
世界最古のジュエリーもターコイズで、約5,000年前の古代エジプトで王妃ゼルと共に埋められたターコイズとゴールドのブレスレットがそれに当たります。
ターコイズの青緑色が、瑞々しい緑や大地を潤す水を連想させたことから、古代エジプトでは「肥沃な大地」「癒しと再生」を象徴するものとして珍重されていました。
ペルシャ(現イラン)では勝利と幸運をもたらす石として、ロシアでは健康と繁栄のお守りとして、インドやヨーロッパでは厄災から持ち主を護る石として、異なる国や文化の中でも共通して「特別な力が宿る石」「神の力が宿る石」として人々を魅了してきた歴史があります。

ターコイズの産地

ターコイズの産地はアフガニスタン、中国、インド、イラン、アメリカ、メキシコ、チリなど。
特にイラン(かつてのペルシャ)のネイシャプル鉱山のターコイズは最高級といわれており、硬度が高く鮮やかなスカイブルーをしています。

ターコイズとプラチナ

インディアンジュエリーとして、古くからシルバーと組み合わせられることが多かったターコイズ。プラチナとの相性もとても良く、まじりけのないピュアな白色が、ターコイズの最大の特徴でもある色や模様を美しく引き立ててくれます。深みのある濃いターコイズはもちろん、スリーピングビューティーのような模様のない、明るい青との相性も抜群です。

ターコイズのお手入れ方法

ターコイズのモース硬度は5~6と、比較的衝撃に弱くデリケートな石です。
多孔質なため酸や水に弱く、汗や化粧品に触れ続けると変色や劣化を招く恐れがあります。素肌に身に着ける時にはターコイズが直接触れないものを選び、着用後はやわらかい布でこまめに拭きましょう。
また、熱にも弱いため直射日光が当たらず、他のジュエリーとぶつからない場所に保管してください。

まとめ

自然界の色を映し大地の恵みを湛えた宝石として、古代から人々を魅了してきたターコイズ。ひとつとして同じものがない色や模様からこれだと思うターコイズと出会えたなら、それは運を切り切り拓くキーアイテムかもしれません。この機会に、自分だけのターコイズジュエリーを探してみてはいかがでしょうか?

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