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3月の誕生石ブラッドストーンの石言葉とは?神秘的な模様に込められた意味やその魅力を解説

2023.9.8

2025.6.12

深みのある神秘的な色合いが美しいブラッドストーン。
その妖しい見た目から「負のパワーを秘めているのではないか?」と勘違いされることも多いのですが、実際は持ち主を負のパワーから守ってくれるヒーリング能力に長けた石です。
ブラッドストーンが辿ってきた歴史や、石言葉に込められた意味を知れば、その印象がガラリと変わるはず。
ここでは、ブラッドストーンの特徴や持つ意味からその魅力を解説していきます。

ブラッドストーンについて

まずは、ブラッドストーンという宝石の特徴について見ていきましょう。

 

ブラッドストーンの特徴

ブラッドストーンは、深いブルーやグリーンの地色に、まるで血が飛び散った跡のように見える斑点模様を持つのが特徴の不透明な石です。
この模様は酸化鉄によるもので、赤や褐色の色合いが見られます。
鉱物学的には石英の細かな結晶が集まってできたとされるカルセドニーの変種で、ジャスパーという石の一種です。
他にはない神秘的な見た目で特にヨーロッパで人気が高く、彫刻やカメオに加工されて愛されてきました。

 

主な産地は、インドやオーストラリア、ブラジルの一部、中国、アメリカ、ロシア、スコットランドなど。比較的さまざまな地域で産出されています。
中でもインドの北西部にあるグジャラート州モルビ地区から産出されるものは、特に品質が高いとされています。

 

ブラッドストーンの名前の由来

ブラッドストーンは英語で「Bloodstone」。その見た目通り「血の石」と名づけられていて、日本名もそのまま「血石」(ちせき)と呼ばれています。
また、「ヘリオトロープ(heliotrope)」という別名もあります。
太陽信仰が盛んだった古代エジプトの都市「ヘリオポリス(太陽の町)」で産出されたことから名づけられ、ギリシャ語で「helios(太陽)」「trope(旋回)」=「太陽を呼び戻す石」という意味が込められています。

ブラッドストーンの石言葉

ブラッドストーンの石言葉は、「勇気」「聡明」「献身」「救済」などです。
強力な浄化作用で負を跳ね除け、勇気と心身の強さをもたらしてくれる石です。
ブラッドストーンのもたらす勇気は「何があってもガムシャラに突き進む」といったものではなく、「状況次第では撤退する」といった柔軟な思考を与えてくれるもの。
献身的なパワーであなたを護り、自らの力で困難を乗り越える術をもたらしてくれるので、心身を健やかに保つためのお守りとしても最適です。

ブラッドストーンの種類

特徴的な見た目を持つブラッドストーンですが、さらに珍しい種類もあります。

 

ドラゴン・ブラッドストーン

大地の色を写したような絶妙なグリーンに、赤や褐色の斑点が浮かぶ石です。
オーストラリアでしか産出されない希少な石で、龍の鱗を連想させるような色味からドラゴン・ブラッドストーンや、ドラゴン・ブラッドジャスパーと呼ばれています。
守護者の象徴でもあるドラゴンのように、強力な守護パワーで持ち主を守り生命力を高めてくれるといわれていて、パワーストーンとして人気があります。

 

ファンシー・ブラッドストーン

ブラッドストーンの中でも地色がレッドやイエロー、斑点がホワイトやオレンジなど、多彩な色が混ざったものです。ファンシー・ブラッドジャスパーとも呼ばれています。

ブラッドストーンの歴史

ブラッドストーンの歴史は古く、古代から神秘的な石として扱われていたとされる様々な逸話が残されています。
紀元前3000年のメソポタミア文明の頃から血液を清める神聖な石として用いられ、紀元前2000年頃の古代バビロニアでは敵を撃退するためのお守りとして扱われていたり、中世の騎士たちも怪我から護り、生き抜くための戦場でのお守りとして、粉にしたものを身体につけていたと言われています。

 

実際にブラッドストーンに含まれる酸化鉄に止血効果があることからも、血液の働きを助け、傷や病気を治癒してくれる力があると古くから考えられていたそう。
「太陽を呼び戻す石(ヘリオトロープ)」と呼ばれる由来となった古代エジプトでも、怪我や腫れものを治すとして、ブラッドストーンで作られた装飾品を、薬指や首回りといった血の流れの中で重要なポイントに身に着ける習慣があったとされています。

 

また、神話やキリスト教においてもその神秘性が崇められており、代表的なのがイエス・キリストのエピソードです。
ブラッドストーンは十字架にかけられたキリストの血が、足元にあったジャスパーに飛び散ったことで生まれたと言われており、そのためブラッドストーンは、キリストの血を浴びた聖なる石として崇められていました。

ブラッドストーンは3月の誕生石

ブラッドストーンは、3月の誕生石のひとつでもあります。
全国宝石卸商協同組合によって63年ぶりに行われた2021年12月の誕生石改訂によって新たに加えられたもので、3月の誕生石には他にもいくつかの宝石が制定されています。
誕生石は生まれ月に合わせて身に着けることで幸福を呼ぶとも言われており、お誕生日の贈り物の参考にもしてみてはいかがでしょうか。

誕生石一覧はこちら

 

ここでは、3月の他の誕生石についても軽くご紹介します。

 

1. アクアマリン

海のような淡い青色が特徴のアクアマリン。
夜の闇の中でもわずかな光を受けて輝く様子から「人魚石」などとも呼ばれ、中世ヨーロッパでは貴族が夜会で身に着けるジュエリーに選ばれていたと言われています。
石言葉は「幸福に満ちる」「聡明」「勇敢」などで、心を穏やかにしてくれると言われています。
アクアマリンについて詳しく見る

 

2. 珊瑚

熱帯から温帯域に生息する生き物の骨格を加工して作られる、有機質の宝石である珊瑚。
宝飾品として用いられるのは、「珊瑚」と言われてイメージするような浅瀬に生息する鮮やかなものではなく、深海に生息する「宝石珊瑚」と呼ばれるものです。
石言葉は「幸福」「長寿」など。その鮮やかな赤色が、強い生命力を表すと言われています。
珊瑚について詳しく見る

 

3. アイオライト

ブラッドストーンとともに誕生石改訂で加わったのが、すみれの花のような色を持つアイオライト。
多色性を持ち、角度や光によって様々な色が見られる神秘的な宝石です。
石言葉は「道を示す」「貞操」「誠実」など。進むべき道を迷った時の道しるべになってくれる「ビジョンの石」と言われています。
アイオライトについて詳しく見る

ブラッドストーンの持つパワーと意味

ブラッドストーンは、次のような様々なパワーを持っていると言われています。

● 活力を高める
● 困難を乗り越える
● 生命力を高める

お守りや治癒の石として愛されてきたその歴史にもあるように、邪悪なものから持ち主を守ってくれるとされるブラッドストーン。
何か新しいことを始めたいという時や、やる気が起きない、もっとエネルギッシュにポジティブな気持ちで頑張りたいという時にもぴったりの石ですね。

ブラッドストーンの選び方

ご紹介したように、その斑点模様が特徴のブラッドストーン。
ブラッドストーンは、地色が鮮やかな緑色をしており、明るい赤色の斑点がはっきりとしているものほど価値が高いと言われています。
その模様の大小は様々であるため、ジュエリーなどで楽しみたいという場合には、自分でお気に入りのものを選ぶのもおすすめですね。

 

その他にブラッドストーンの価値基準となるのが、その透明度や質感です。
透明度が高く、艶やかな光沢のあるものがより美しいとされていますので、傷やくすみがないかも確認すると良いでしょう。

 

また、ブラッドストーンはどんなジュエリーを選ぶかでも楽しみ方は様々です。
特徴的な模様を楽しめる大ぶりなペンダントトップとしてネックレスにあしらったり、落ち着いた印象のグリーンを楽しめるリングにしたりと、男女問わず楽しめる魅力があります。
存在感のある宝石のため、こぶりなピアスなどでも輝きを放つでしょう。

ブラッドストーンと相性の良い宝石

ブラッドストーンの持つパワーをさらに高めたいという方は、他の宝石と組み合わせるのもおすすめです。
ブラッドストーンと相性が良いとされる石をいくつかご紹介します。

 

アメジスト

アメジストは、内面的な浄化のパワーを持つとされています。
組み合わせることで、より強い浄化の力で不安やストレスを緩和し、癒しの効果を高めてくれるでしょう。

 

シトリン

豊かさや繁栄のパワーを持つとされるシトリン。
生命力や活力を与えてくれるブラッドストーンと組み合わせることで、より豊かさを実感でき、自信を与えてくれるようなエネルギーをくれるかもしれません。

 

ガーネット

愛や信頼を育みたいという方におすすめなのが、ガーネットとの組み合わせです。
ガーネットは恋愛に良い効果をもたらす石とも言われ、嫉妬などのマイナスの感情を浄化して前向きな心へ導いてくれるとされます。
ブラッドストーンと組み合わせれば、よりポジティブに寛大な心で愛へと前進していけるでしょう。

ブラッドストーンのお手入れ方法

ブラッドストーンのモース硬度は7。比較的硬く丈夫で、水に強く扱いやすい宝石です。
普段のお手入れはやわらかい布で拭くのみで問題ありません。
汚れが目立つ場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯を用意し、ジュエリーを浸してからやわらかなブラシで汚れを落とします。
十分に乾燥させてから、互いに傷や欠けを防ぐため他の宝石と分けてしまいましょう。
長時間直射日光にさらしたりすると変色・変質が見られる恐れもあるため、保管は直射日光の当たらない涼しい場所で行ってください。

ブラッドストーンとプラチナ

ミステリアスな色合いが魅力のブラッドストーンのジュエリーは、その色合いを引き立ててくれるシルバーカラーとの相性が良いです。特に控えめな光沢感が魅力のプラチナは、同じく控えめな光沢感のブラッドストーンとの相性抜群。
地色の邪魔をせず模様を引き立て、知的で洗練された印象を与えてくれます。

まとめ

見た目とは裏腹に、持ち主を守ってくれるような前向きなパワーを持つブラッドストーン。強力な癒しと浄化作用は、ストレスが溜まりやすい現代人のお守りにもぴったりです。

お守りとしてブラッドストーンを楽しみたい方は、できれば肌身離さず身に着けていたいものですよね。
お手入れしやすいブラッドストーンは、安定した性質を持ち、変色や変質の心配がないプラチナと合わせることで、毎日安心して身に着けることができます。

ご自身のお守りにはもちろん、3月がお誕生日の方など大切な方への贈り物にも、日々を健やかに過ごせるよう願いを込めてブラッドストーンのジュエリーを選んでみてはいかがでしょうか?

監修

PLATINUM

Preciousplatinum.jp編集室

プラチナ・ジュエリーの国際的広報機関であるプラチナ・ギルド・インターナショナルによる情報サイト。
プラチナの価値を伝えるとともに、プラチナ・ジュエリーに関する実用的なアドバイスや専門的な情報を幅広く提供しています。

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