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9月の誕生石サファイアの特徴と石言葉について

2021.7.5

2023.8.4

その希少性や価値の高さから、ダイヤモンド、ルビー、エメラルドと並び、世界4大宝石と称されるサファイア。深い海の底のような青色は、見ているだけで不思議と気持ちが落ち着くような気さえします。

日本だけでなく世界的にも人気の高いサファイアは、どのような特徴を持った宝石なのでしょうか。

  9月の誕生石サファイアの特徴と石言葉について

サファイアの特徴

サファイアはコランダムと呼ばれる鉱物からできています。コランダムは酸化アルミニウムの結晶からなる鉱物で、結晶自体は無色透明です。そこに鉄とチタンが同時に含まれることで初めて青く発色します。

ただ、天然の状態で美しい青色をしているサファイアは非常にまれです。多くは加熱処理を行い、色の鮮やかさや色味そのものの改良をして、美しい状態に仕上げるのです。

サファイアは9月の誕生石

サファイアは9月の誕生石に指定されています。深く美しい青色は誠実な愛をもたらすとされており、愛のお守りとしても人気です。

サファイアの名前の意味

サファイアの名前の由来は、ラテン語で青を意味する「Sapphirus(サフィルス)」だと言われています。

ルビーとの違い

先ほど、サファイアはコランダムという鉱物からできていると説明しましたが、実はルビーも同じ鉱物です。ではなぜ、あんなにも色が異なるかというと、含まれている不純物(元素)が違うからです。コランダムに、酸化クロムが1%前後含まれることで、赤く発色します。これがルビーです。一方、コランダムにチタンと鉄が含まれると青く発色します。これがブルーサファイアです。基本的にコランダムの中でも赤いものだけがルビーとされ、そのほかの色はすべてサファイアになります。そのため、サファイアにはブルー以外にもさまざまなカラーが存在するのです。

サファイアの種類

ルビーとの違いの部分でも少し紹介しましたが、サファイアにはブルーだけでなく、さまざまな色があります。

 

パパラチアサファイア

オレンジがかった温かみのあるピンクで、サファイアの中でも特に希少性が高いとされています。

 

ピンクサファイア

紫がかったピンクが特徴的で、ものによってはルビーとよく似た色味のものもあります。

 

イエローサファイア

褐色したものからレモン色までさまざまなものがありますが、中でも色の濃いゴールデンサファイアは希少性が高いです。

 

オレンジサファイア

オレンジサファイアは、別名サンセットサファイアと呼ばれることもあります。美しい夕日を彷彿とさせるような濃いオレンジ色のものは価値が高いとされています。

 

グリーンサファイア

グリーンサファイアはエメラルドのような鮮やかな緑というよりは、少しくすんだような色合いをしています。

 

バイオレットサファイア

透き通るような紫色が美しいバイオレットサファイアは、紫色の宝石の中でも特に高価だとされています。

 

ホワイトサファイア

ホワイトサファイアは、いわば無色透明です。ホワイトサファイアがジュエリーに使用されることはほとんどありません。

 

ブルー以外のサファイアはまとめてファンシーカラーサファイアとも呼ばれています。

サファイアの歴史

聖書にも登場するサファイアは、神に近い空や大地の象徴とされ、古代より神聖な石として崇められていました。一説によると聖職者の印として枢機卿や歴代のローマ法王が身に着けていたと言われています。サファイアのリングを身に着けた手で信者に触ると、悩みや苦しみから救うことができると考えられていたようです。

サファイアの産地

スリランカ

スリランカは、伝統あるサファイアの産地です。スリランカ産のサファイアは透明度が高く、やや紫がかった青色が特徴的です。インド産やミャンマー産のものに比べると、色が薄い傾向にあります。

また、希少性の高いスター・サファイアの多くはスリランカで産出されているようです。

 

ミャンマー

ミャンマーはそれほど多くサファイアが採掘できるわけではないのですが、わずかにとれるものの中に、ロイヤルブルーサファイアという彩度が高く、非常に鮮やかな青色をしたサファイアが出現することがあります。

 

インド

インドのカシミール地方で産出されるサファイアは、他のブルーサファイアと比べて明度も彩度も高く、非常にクオリティが高いという特徴があります。カシミール産のサファイアは、矢車草の青い花と色が似ていることから、コーンフラワーブルーサファイアと呼ばれています。

 

ナイジェリア

近代以降はナイジェリアでもサファイアが採掘されるようになりましたが、安定した産出にはまだ至っていないようです。

ナイジェリアでも紫がかった品質の高いサファイアが産出されることがあります。

 

オーストラリア

オーストラリアでは、世界最大を誇るサファイア鉱山が複数発見されています。インド産やミャンマー産のサファイアに比べると品質は劣りますが、産出量が多いことで有名です。オーストラリア産のものは濃く黒味がかっていることから「インクブルー」と呼ばれ、評価が低く、安値で取引がされています。

青玉婚式、サファイア婚式とは

あまりなじみがないかもしれませんが、23年目の結婚記念日は青玉婚式と呼ばれています。「青玉」はサファイアのことで、結婚23年目を迎えた夫婦はサファイアを贈り合う習慣があるようです。

また、諸説ありますが、結婚45年目の記念日をサファイア婚式と呼ぶこともあります。45年目という節目の記念日ですから、特別感のあるサファイアはまさにぴったりと言えます。

サファイアの石言葉

サファイアの石言葉には、成功・誠実・慈愛などがあります。サファイアには、心を落ち着かせてくれる効果や成功へと導いてくれる効果があるとされているので、大事な商談や叶えたい夢などがある方は、さりげなく身に着けておくと力になってくれるかもしれません。

サファイアのお手入れ方法

サファイアは硬度が高く、丈夫な宝石なので、日常的に身に着けていてもキズや割れはそこまで心配する必要はないと思います。

 

お手入れとしては、着用後に柔らかい布で汗や皮脂汚れをふき取ってください。しっかりと汚れを除去したい場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯につけて、やさしくこすり洗いをするときれいになります。

 

保管する際は、パールなどの柔らかい宝石とは分けるようにしましょう。

まとめ

愛のお守りとしても人気のサファイアは、デイリージュエリーとしてはもちろん、結婚指輪に用いられることも多いです。パートナーと二人で長く身に着ける結婚指輪であれば、変色や変質が少ないプラチナと組み合わせるのがおすすめです。プラチナの気品あふれる純白が、ブルーサファイアはもちろん、ファンシーカラーサファイアの色味も引き立てます。

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