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四大宝石にも数えられる9月の誕生石「サファイア 」とは?その特徴や石言葉を紹介

2021.7.5

2024.12.12

希少価値の高さとその美しさから、ダイヤモンド、ルビー、エメラルドと並ぶ、世界四大宝石のひとつにも数えられるサファイア。
印象的な深い海の底のような青色は、見ているだけで不思議と気持ちが落ち着くような気さえします。そんなサファイアには、宝石としてどのような特徴があるのでしょうか。
今回はその特徴やサファイアの持つ石言葉、魅力などをご紹介します。

  四大宝石にも数えられる9月の誕生石「サファイア 」とは?その特徴や石言葉を紹介

サファイアとは?

実は、ルビーと同じ鉱物である「コランダム」からできているサファイア。
酸化アルミニウムの結晶からなる鉱物であるコランダムは、その結晶自体は無色透明なものですが、そこに鉄とチタンが同時に含まれることで、初めて青く発色します。
ルビーは、このコランダムに酸化クロムが含まれることで、あの深い赤色に発色しているのですね。

 

ちなみに、コランダムはダイヤモンドの次に硬い鉱石としても知られています。

 

その深い青色が特徴的なサファイアですが、実は天然の状態で美しい青色をしていることは非常に稀です。
多くは、加熱処理を行うことで色の鮮やかさや透明度が増し、より美しい状態に仕上げられています。

 

サファイアの特徴

サファイアと言われるとあの青色を思い浮かべますが、実はコランダムの中でも赤い宝石のみがルビーと呼ばれ、それ以外はすべてがサファイアと呼ばれます。

 

そのため、実はサファイアは多色性が特徴の宝石でもあるのです。
青でないものはファンシーカラーサファイアとも呼ばれ、多種多様な色を持っています。

 

また、サファイアは以下のような様々な土地で産出されます。
 

スリランカ

スリランカは、伝統あるサファイアの産地です。スリランカ産のサファイアは透明度が高く、やや紫がかった青色が特徴的です。
インド産やミャンマー産のものに比べると、色が薄い傾向にあります。

 

また、希少性の高いスター・サファイアの多くはスリランカで産出されているようです。
 

ミャンマー

ミャンマーはそれほど多くサファイアが採掘できるわけではないのですが、わずかにとれるものの中に、ロイヤルブルーサファイアという彩度が高く、非常に鮮やかな青色をしたサファイアが出現することがあります。
 

インド

インドのカシミール地方で産出されるサファイアは、他のブルーサファイアと比べて明度も彩度も高く、非常にクオリティが高いという特徴があります。
カシミール産のサファイアは、矢車草の青い花と色が似ていることから、コーンフラワーブルーサファイアと呼ばれています。

 

ナイジェリア

近代以降はナイジェリアでもサファイアが採掘されるようになりましたが、安定した産出にはまだ至っていないようです。
 ナイジェリアでも紫がかった品質の高いサファイアが産出されることがあります。
 

オーストラリア

オーストラリアでは、世界最大を誇るサファイア鉱山が複数発見されています。インド産やミャンマー産のサファイアに比べると品質は劣りますが、産出量が多いことで有名です。オーストラリア産のものは濃く黒味がかっていることから「インクブルー」と呼ばれ、評価が低く、安値で取引がされています。
 

サファイアの名前の由来

多色性が特徴の宝石でもあるとご紹介しましたが、やはりサファイアと言えばその青色。
その名前の由来も、どちらも青色を意味するラテン語の「サフィルス(Sapphirus)」やギリシア語の「サピロス(Sappheiros)」から来ているとされています。

 

和名でも「青玉」「蒼玉」などと呼ばれますね。

 

古代では青色の宝石すべてをまとめてサファイアと呼んでいたとされており、「サファイア=青」というイメージは当時から変わらないということでしょう。

サファイアの多様なカラー

前述したように、サファイアには青色以外にも様々なカラーがあります。
主なカラーは、次のようなものです。

 

パパラチア
サファイア
・ オレンジがかった柔らかなピンク
・ 特に希少性が高い
ピンク
サファイア
・ 紫がかったピンク
・ ルビーと近い色味のものも
イエロー
サファイア
・ レモン色から褐色のイエローまで様々
・ 色の濃いゴールデンサファイアは希少性が高い
オレンジ
サファイア
・ 別名サンセットサファイアと呼ばれる夕陽のような色
・ 濃いオレンジのものは価値が高い
グリーン
サファイア
・ 少しくすんだイメージのグリーン
バイオレット
サファイア
・ 透き通るような紫色
・ 紫色の宝石の中でも特に高価
ホワイト
サファイア
・ 無色透明のサファイア
・ ジュエリーにはほとんど使われない

 

サファイアの歴史

サファイアは古来から「聖なる力を持つ石」として信じられており、王族や聖職者、哲学者などが身に着ける装飾品とされてきました。
古代ギリシャや中世でも、伝染病など病を癒し人々を救う特別な力が信じられていたなど、その青色は強いパワーを持つ宝石として愛されていたのです。

 

現代では、イギリスのチャールズ皇太子(当時)が婚約者であるダイアナ元妃に大粒のサファイアを贈った事でも有名ですね。

サファイアの石言葉

サファイアの石言葉には、「成功」「誠実」「慈愛」「真実」などがあります。
誠実で一途な愛を表しているため、結婚指輪にあしらわれることもあるでしょう。

 

カラーごとの石言葉も

また、サファイアの石言葉はそのカラーごとで異なります。
主なカラーごとの石言葉を見てみましょう。

 

パパラチア
サファイア
信頼、慈愛、決断、一途な愛
ピンク
サファイア
愛嬌、かわいらしさ、母性本能
イエロー
サファイア
真実、行動、目標達成
オレンジ
サファイア
陽の光
グリーン
サファイア
慈愛、知性、純潔
バイオレット
サファイア
神秘、高貴、知性
ホワイト
サファイア
聖なる力、輝く知性

サファイアの持つパワー

サファイアのブルーカラーは冷静さや洞察力を表しており、集中力や直感を高めてくれる効果があるとされています。

 

イライラや混乱などネガティブな感情を鎮めるヒーリング効果もあると言われており、海のような深い青色を眺めているとなんだか落ち着くような気がするのも、あながち間違いではないかもしれませんね。

 

新しいことにチャレンジする、目標を成し遂げたいという方は、お守り代わりに持っていてみてはいかがでしょうか。
 

サファイアは9月の誕生石

自分の誕生月やその月の宝石を身に着けると幸運をもたらすとされる、月ごとに定められた誕生石。
サファイアは、9月の誕生石としても知られています。
誕生石一覧はこちら

 
また誕生石は複数存在する月もあり、同じく9月の誕生石として2021年に追加されたのが、「無限の愛」「無償の愛」「可憐」などの石言葉を持つクンツァイトです。
その名の由来であるクンツ博士が9月生まれだったことにちなんで、9月の誕生石に選ばれたクンツァイトは、その柔らかな透明感のあるピンク色から「愛の石」とも呼ばれています。
クンツァイトについて詳しく見る
 

結婚23年目のお祝いにも

サファイアは、結婚を記念する石のひとつにもなっています。
23年目の結婚記念日は青玉婚式と呼ばれ、「青玉」、つまりブルーサファイアを贈る習慣があるそうです。
ブルーサファイアは「誠実さ」を表しており、23年間の深い信頼を象徴するような贈り物です。

 

また、諸説ありますが、結婚45年目の記念日をサファイア婚式と呼ぶこともあります。
45年の節目に、サファイアのジュエリーを贈るというのも素敵ですね。

 

ヨーロッパの結婚式で花嫁に幸せをもたらす4つのアイテム「サムシングフォー」のひとつ、「サムシングブルー」としてサファイアが選ばれることもあります。

サファイアのお手入れ方法

サファイアは硬度が高く、比較的丈夫な宝石なので、日常的に身に着けていてもキズや割れはそこまで心配する必要はないでしょう

 

しかし、透明度が高い分、汗や皮脂などでくすんでしまうため、着用後にはこまめに柔らかい布で汗や皮脂汚れをふき取るといったお手入れが重要です。
しっかりと汚れを除去したい場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯につけて、やさしくこすり洗いをするときれいになります。
丈夫な宝石であるため、超音波洗浄を使用することもできるでしょう。

 

また、サファイア自体は硬く傷つきにくくても、他のジュエリーや宝石を傷つけてしまわないよう、パールなどの柔らかい宝石とは分けて保管しましょう
紫外線を長時間浴びると変色の恐れがあるため、そういった意味でも保管場所に注意が必要です。

サファイアとプラチナ

丈夫なためデイリージュエリーとしても用いやすいサファイア。
誠実な一途な愛を表すサファイアは、結婚指輪に使われることも。

 

そこでおすすめなのが、プラチナとの組み合わせです。
プラチナの純粋な白色は、サファイアの青色やファンシーカラーサファイアの多様な色味をより引き立て、気品溢れるジュエリーの雰囲気をつくり上げます。

 

また、結婚指輪は長く身に着けることになるため、プラチナの変質・変色しにくく安定した性質もうれしいポイントですね。

まとめ

今回は、その深い青色から聖なる力を信じられてきた人気の宝石、サファイアについてご紹介しました。
サファイアは愛する人と贈り合う宝石としても、冷静に目標を成し遂げるためのお守りとしても、日々を彩ってくれます。
是非、お気に入りのサファイアのジュエリーを身に着けてみてはいかがでしょうか。

監修

PLATINUM

Preciousplatinum.jp編集室

プラチナ・ジュエリーの国際的広報機関であるプラチナ・ギルド・インターナショナルによる情報サイト。
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