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2021.9.13
2023.8.4
長年着けていた結婚指輪を久しぶりに外そうと思ったら外れない、
朝はすんなりつけられたのに夕方になったら指輪が抜けなくなってしまった、なんて経験をした方もいるかと思います。
しかし、そこで力任せに外そうとすると、うっ血や激しい痛みを伴ってしまうことも。では、指輪が抜けなくなってしまったときはどう対処したらよいのか、正しい対処法をご紹介します。
特に結婚指輪のような長い期間装着している指輪は、つけている間に体形が変化してしまい、抜けなくなることがあります。
指輪をつけ始めた頃よりも、体重が増加してしまった場合、指にも脂肪がついてしまうので、指が太くなってしまうのです。
また、女性の場合は妊娠によって体形が大きく変わりますので、妊娠初期では余裕があった指輪でも、後に抜けなくなってしまうケースがありますので、早めに外しておくことをおすすめします。
指輪が抜けなくなる原因として多いのが指のむくみです。
むくみは、アルコールや塩分の摂りすぎ、冷え、自律神経の乱れなどによって引き起こされます。
女性においては、ホルモンバランスが変化することでも、体がむくみやすくなります。
他にも、長時間同じ姿勢でいると血流が低下し、むくみが起きてしまうので、デスクワークやスマートフォンを使うときは注意が必要です。
貴金属は意外に繊細なので、指輪を装着したままつり革を握ったり、重いものを持ったりすると、変形してしまうことがあります。
指輪の形がゆがんでしまうと、関節部分が通らなくなってしまい、指輪が抜けにくくなります。
むくみを解消するためには、血管、リンパ管の循環をスムーズにすることが重要なので、手のストレッチやマッサージをしてみましょう。
また、水分不足はむくみを助長してしまうので、こまめに水分を摂ることも忘れないようにしてください。
定番の対処法として、石鹸を使った方法があります。
ハンドソープや固形石鹸を泡立て、指輪と指の間に石鹸の泡をなじませます。
そうすることで滑りがよくなるので、少しずつ動かしながら外してみましょう。
通常の状態ではまったく動かなった指輪も、石鹸を使うことでスルッと抜けることがあります。
ハンドクリームが手元にある場合は、ハンドクリームでも指輪を抜けやすくすることができます。
やり方としては石鹸のときと同じで、まずはクリームを指と指輪の間になじませます。
その後、指輪を少しずつ滑らせながら外していきます。
ツルツル滑って外しにくい、ということであれば、タオルや乾いた布で抑えながら行うとやりやすいですよ。
上記の方法以外に、糸を使って外す方法もあります。
手順としては、まず指と指輪の間に糸を通します。
次に指先に向かって隙間がないように、指に糸を巻き付けていきます。
最後に、指輪に通した糸で巻き付けた糸を解いていくと、ネジの原理で指輪を外すことができます。
ただし、糸をきつく巻きすぎたり、時間をかけすぎたりするとうっ血する恐れもありますので、糸を使って指輪を外す際は十分注意してください。
いろいろな方法を試してみたけどやっぱり抜けない…というときは、リングカッターでリングを切断する必要があります。ただ、ご家庭でリングを切断しようとすると、かえってケガをしてしまう危険性もあるので、無理をせず、ジュエリーショップに相談しましょう。
ジュエリーショップのスタッフであれば、指輪の構造を理解していますので、ただ切断するだけではなく、今後修理することを考えて切断してくれるケースもあります。
指輪が抜けなくなってしまうとどうしても焦ってしまいがちですが、まずは一呼吸おいて、今回紹介したような方法を試してみましょう。
最終手段として、指輪を切断するという方法もありますが、大切な指輪を切断するのはできれば避けたいですよね。
そのためにも、重いものを持つときや力仕事をする前には指輪を外す、体形が変化した場合は、抜けなくなってしまう前にサイズ調整をする、などの対策を行うようにしましょう。
指輪が抜けなくなる原因は?
体形の変化や指のむくみ、指輪の変形などさまざまです。
指輪が抜けないときの対処法は?
指のむくみを解消する、石鹸やハンドクリームを使って指輪を滑らせるなどの方法があります。糸を使って外す方法もありますが、危険が伴う場合もあるため、注意が必要です。
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