クロスモチーフジュエリーが持つ意味とその起源とは？

クロスモチーフの意味は“守護”です。交差した線の先端は“宇宙に存在するすべての物事のはじまり”である「火、風、土、水」を意味し、それらがバランスよく保たれてひとつになった形を表していることから“生命力”を象徴するといわれていました。

また、上下に交差している様子は“天界と地上との交流”を表すともいわれています。そのことからクロスモチーフは、天から降り注ぐ神秘の力を受け取り、自らに降りかかる災いをはねのける力が宿るとされているのです。

クロスモチーフには、世界最古の文字といわれる古代メソポタミア文明の、シュメール文字のシンボルとして使われていたという歴史があります。

また古代エジプトでも“生命”や“生きること”を意味するアンクという言葉に、頭が輪になった十字の形が使われていました。その形は“不死と生命力のシンボル”とされていたことから魔除けの意味を持ち、お守りや着衣の図柄として使われていたといいます。

キリスト教のシンボルとして有名になったのは、ローマ帝国の時代から。ローマ皇帝・コンスタンティヌスが、神様のお告げを受けてクロスを軍のシンボルにしたところ、見事戦いに勝利しローマ帝国の統治者になったという逸話があります。

受難の象徴であった十字架＝クロスが、このことからキリスト教のシンボルとして用いられるようになったといわれているのです。

古くから生命に関わりが深いクロスモチーフは、天の力を借りて運命を切り拓きたいという人におすすめ。夢に向かって生きるための土台を築きたいという人や、精神を安定させてくれる心強いお守りが欲しいという人の心身のバランスを整え、幸運へと導く最適なお守りとなってくれるでしょう。

バランスがよくてクセのないクロスモチーフは、誰にでも似合いやすい万能モチーフ。たくさんのアイテムやデザインがあるため、どれを選べばよいのかわからないと悩む人も多いですよね。

自分に似合うクロスモチーフジュエリーを選ぶには、どんなことに気を付ければよいのでしょうか？アイテム・素材・デザイン別の選び方のポイントを見ていきましょう。

アイテム

直線を交差させたシンプルなデザインは、どんなパーツにも取り入れやすいアイテムです。自分に似合う特別なジュエリーを探すなら、デザインのバリエーションも豊富なネックレスがおすすめ。

クロスモチーフのネックレスはデコルテに縦のラインを作ってくれるので、首を長く細く見せたい人にもぴったりなジュエリーです。お守りとして身に着けたい場合も、心臓に近いネックレスを選べばより守護の力を感じることができそうです。

素材

地金や石の種類も豊富なクロスモチーフジュエリーですが、特に人気があるのはクロスのライン上にダイヤモンドをあしらったプラチナ素材のジュエリーです。プラチナの高貴な輝きがダイヤモンドの煌めきをさらに引き立てることで、モチーフのラインを主張しすぎず、どんなコーディネートにも合わせやすくなります。

お守り効果を高めたいなら、誕生石をあしらったものを選ぶのもおすすめ。誕生月の人に幸運をもたらす宝石が、さらに守護のパワーを高めてくれそう。

デザイン

クロスモチーフジュエリーはデザインのバリエーションも豊か。ストレートなラインのシンプルなものから個性的なもの、透かし模様や彫りが入ったクラシカルなデザインなど、好みに合わせて選べるのも魅力です。

今はクロスモチーフを横にして、チェーンやアームとひと繋ぎにしたデザインも人気があります。エレガントな雰囲気を演出できるので大人っぽく身に着けたい人はもちろん、お守りとしてさりげなく身に着けたい人にもおすすめです。

“宇宙の原理”や“天との交流”を意味することから、神秘の力を宿すといわれているクロスモチーフジュエリー。シンプルでバランスのとれた形はどのようなコーディネートにも合わせやすく、ショートネックレスとの相性も良いため、重ね付けを楽しむジュエリーにもぴったりです。

お守りとしてはもちろんファッションに新鮮さをプラスするアイテムとして、いつものコーディネートに取り入れてみてはいかがでしょうか？