プラチナの結婚指輪で温泉はOK？注意点や変色した時の対処法をご紹介

温泉に入ることで起きる金属の変色やくすみは、温泉に含まれる硫黄や硫酸ナトリウムの成分が原因となって起こります。
純粋なプラチナは、化学的にもとても安定した金属で温泉成分にも強いため、変色する心配はほとんどありません。
気を付けたいのはプラチナ・ジュエリーの素材に含まれる「割金」と呼ばれる他の金属で、金属の種類や含有率によっては変色を起こす可能性も。
ただし、日本で販売しているプラチナ・ジュエリーは、割金にもプラチナと同じく温泉成分にも強いパラジウムなどを使用しているのが一般的です。純度が高いPt900やPt950の結婚指輪であれば、温泉に入っても特に問題はありません。

では温泉で気をつけた方が良い結婚指輪には、どのような素材が挙げられるのでしょうか？

温泉の成分で変色したり、くすんだりする可能性があるのは銀や銅素材。特にシルバー製品は硫黄に反応して黒く変色することは有名ですよね。
結婚指輪であれば、割金に銀や銅が含まれている、イエロー、ホワイト、ピンクゴールドなどのゴールド系の素材に注意が必要です。
特に表面にロジウムメッキを施しているホワイト・ゴールドは、温泉成分によって表面のメッキ加工がはがれ、元の黄味がかった色が表れることがあります。

温泉以外で気になるのは、旅行先で入ることが多い海やプールなど。プラチナ・ゴールド・シルバー素材の結婚指輪は着けたままで問題ないのか、シュチュエーションごとに確認していきましょう。

海の場合

海で気を付けたいのは海水に含まれる塩分ですが、プラチナやゴールド、シルバーは塩分に対する耐蝕性(たいしょくせい)があるため、着けたまま海に入っても特に問題はありません。
ただ、砂や岩場で傷つけたり、手が濡れることで紛失のリスクが高くなるため、海で遊ぶ際には外しておくのが無難です。

プールの場合

プールでは水に含まれる塩素によって変色が引き起こされる可能性があります。温泉と同じく、シルバー素材が含まれている結婚指輪は外しておきましょう。
プラチナは純度の高いものであれば特に問題はありません。
プールも海同様、手が濡れることで紛失のリスクが高まります。また、紛失時に長期間塩素にさらされることで変色や錆びが発生することも。こちらも外しておくと安心です。

お風呂の場合

プラチナやゴールドはもちろん、変色しやすいイメージのあるシルバーも水には強い素材のため、自宅での入浴はまったく問題ありません。
1点注意したいのは入浴剤です。温泉に含まれる硫黄や硫酸ナトリウムは、市販の入浴剤にも含まれていることが多いため、シルバーが含まれる結婚指輪は外して入浴しましょう。
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サウナの場合

どの素材もサウナによる変色の心配はありません。ただし金属は熱伝導率が良いため、温度が上がってやけどをする恐れがあります。サウナに入る前には外しましょう。

家事の場合

家事の時に気を付けたいのは、衣類や食器などの漂白に使う塩素系漂白剤です。特にシルバー素材は塩素に触れると塩化して黒くなってしまいます。
また、研磨剤を含むものは指輪の表面に傷をつけてしまうことも。
着けっぱなしにする人が多い結婚指輪は、指輪の内側にたまった洗剤カスから肌荒れを起こすことも多いため、常に洗剤に触れるような家事では外しておくのが無難です。

うっかり着けたままにしてしまい変色してしまった！という場合にはどうしたらいいのでしょうか？万が一の時の対処法を見ていきましょう。

購入したショップに相談する

変色は磨き直しやコーティングのかけ直しで改善できることもあります。結婚指輪はもしもの時のアフターサービスが充実しているショップも多いため、まずは購入したショップに相談するのがベストです。

自宅でケアする

専用のジュエリークロスやジュエリークリーナーで磨くことで、変色が軽減されることもあります。アイテムによって使用できる金属や宝石が異なるため、説明書をよく読んだ上で素材に合わせたものを使用しましょう。間違ったケアは変色を悪化させる可能性も。不安な場合は購入ショップに相談するのがおすすめです。

プラチナ・ジュエリーのお手入れ方法はコチラ

温泉はもちろん、プールや海水にも強いプラチナの結婚指輪。日々の生活はもちろん、旅行先でも変質や変色の心配がなく身に着けていられるのは嬉しいですよね。ただ、紛失や傷のリスクがある場合は、事前に外しておくことも大事なポイントです。大切な結婚指輪をきれいなまま、末長く愛用してください。