神秘的な6月の誕生石「ムーンストーン」の意味や石言葉、魅力について | ジュエリー豆知識 | プラチナ・トピックス | プラチナ・ジュエリーの国際的情報サイト|Platinum Guild International
プラチナ・ジュエリーの国際的広報機関による情報サイト

プラチナ・ジュエリーの国際的広報機関による情報サイト

神秘的な6月の誕生石「ムーンストーン」の意味や
石言葉、魅力について

2023.5.31

2023.9.15

夜空に浮かぶ月のような、精妙でやわらかな輝きを纏うムーンストーン。その見た目から月と関連づけられることが多く、月の神秘的なパワーを宿していると考えられてきました。そのパワーとは一体どんなものなのでしょうか?
ムーンストーンの名前の意味や、その秘めたパワーを紐解くための石言葉、古代から人々に愛されてきた魅力について解説していきます。

  神秘的な6月の誕生石「ムーンストーン」の意味や石言葉、魅力について

ムーンストーンの特徴

ムーンストーンは半透明な石の表面に青白い光が浮かぶ、ミステリアスな見た目を持つ宝石です。ケイ酸ナトリウムからできた長石という石の仲間で、和名で月長石(げっちょうせき)と呼ばれています。

 

シラー効果とは?

石の表面に浮かび上がる独特の輝きはシラー効果によるもの。屈折率が異なる2種類の鉱物から成る構造が光をあらゆる方向に分散し、シラーと呼ばれる青白い光を生み出します。シラー効果を最大限に引きだすために、ムーンストーンは山形が特徴的な“カボションカット”にされることが多いです。

ムーンストーンの名前の意味

ムーンストーン(moonstone)は、直訳すると月の石。やわらかな光を放つ夜空の月と輝きが似ていることから月との関わりが深いと考えられ、その名がついたといわれています。
ムーンストーンと呼ばれるようになったのは1600年代頃からですが、古代ギリシャの時代にも月の女神セレネに由来した「selenites(セレニティス)」と呼ばれていました。

ムーンストーンは6月の誕生石

ムーンストーンは6月の誕生石のひとつです。6月の誕生石はほかにも、ムーンストーンと同じくやわらかな光を放つ真珠や、光源によって色の変化を楽しめるミステリアスなアレキサンドライトがあります。

ムーンストーンの石言葉

ムーンストーンの石言葉は「愛の予感」「健康」「幸運」。ムーンストーンは月の満ち欠けのように、万物は変化することが当たり前であることを気づかせ、感情を鎮めてくれる「新しいはじまりの石」です。また、月のサイクルによって情緒が乱れがちな女性に癒しをもたらし、ホルモンに働きかけて女性らしさを高めてくれる効果があるともいわれています。

ムーンストーンの種類

ムーンストーンは乳白色のものが一般的ですが、他にもオレンジやグリーン、パープル、ピンク、グレー、茶色などさまざまな色があります。その中でも特に人気のあるものが以下の2つになります。

 

ブルームーンストーン

ムーンストーンの中でもシラーの青色が強く出る上質なものがブルームーンストーンです。特にスリランカ南西部のミーティヤゴダにある鉱山でしか採れない鮮やかな青色のものは希少価値が高く、ロイヤルブルームーンストーンと呼ばれています。

 

レインボームーンストーン

レインボームーンストーンはその名の通り、石の表面に7色の光が浮かび上がる石です。虹のよう見える輝きからレインボームーンストーンの名前がついていますが、ムーンストーンとは異なる斜長石の仲間で、正式名称はホワイトラブラドライトという別の宝石になります。

ムーンストーンの歴史

ムーンストーンの歴史は古代ローマから。古くから「月の光が固まったものだ」と信じられ、月の力が宿るとされていたことから「満月の時にムーンストーンを口に入れると未来が予知できる」「ムーンストーンは月の満ち欠けに合わせてその形を変える」といった不思議な言い伝えが多く存在しています。

宝飾品としての全盛期はアールヌーヴォー時代です。有名な宝飾デザイナーのルネ・ラリックやルイス・カムフォート・ティファニーも、カスタムジュエリー用の宝石として好んで使用していました。また、1960年~90年代には、飾らない自然な美しさがアメリカのヒッピーやニューエイジ運動のデザイナーたちの目に留まったことで人気が高まり、再び宝石としての魅力を世に知らしめました。

ムーンストーンの産地

おもな産地はインド、スリランカ、ミャンマーのアジアの一部です。他にはタンザニア、ケニア、ニュージーランド、オーストリアなどでも採掘されています。

ムーンストーンとプラチナ

19世紀後半に作られていた美術工芸品でも銀細工と合わせたデザインが人気だったほど、シルバーカラーと相性が良い宝石です。特におすすめなのはプラチナ×ムーンストーンの組み合わせ。プラチナの控えめな輝きは、一番の特徴である繊細なシラーの光を打ち消すことなく引き立て、プラチナの白色と相まってまさに月の光のような輝きを放ちます。

ムーンストーンのお手入れ方法

ムーンストーンのモース硬度は6~6.5と比較的傷つきやすい宝石です。強い衝撃が加わることで割れる恐れがあるため、他の宝石と一緒にせず単独で保管するのがベストです。汚れが気になったらまずはやわらかい布で拭き、落ちない場合はぬるま湯に中性洗剤を混ぜた中に浸して、やわらかいブラシで汚れを落とします。水や紫外線への耐性はありますが急激な温度変化に弱いため、お風呂やサウナでは外しておきましょう。

まとめ

月の光に似た神秘的な輝きで、有名な宝飾デザイナーをはじめとした多くの人々を魅了してきたムーンストーン。控えめで優美な輝きはシーンを問わず常に身に着けることができるため、デイリージュエリーとしてもおすすめです。ムーンストーンならではの魅惑的な光のゆらめきを堪能してください。

最近更新された記事

PAGE TOP