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【2月の誕生石】アメシストが持つ意味や石言葉についてご紹介します

2022.2.8

2023.7.21

澄んだ水晶の中に、ミステリアスで美しい紫色を宿したアメシスト。2月の誕生石やカラーストーンジュエリーとして親しまれている宝石ですが、古くから守護石として崇められ、王族や芸術家たちに愛されてきた歴史があります。

そこには一体どんな理由があるのでしょうか?アメシストの持つ意味や石言葉、その華やかな歴史からアメシストの魅力を探っていきましょう。

  【2月の誕生石】アメシストが持つ意味や石言葉についてご紹介します

アメシストの特徴

アメシストは和名を「紫水晶」といい、その名の通り紫色をした水晶の一種です。

紫色の宝石といえばアメシストを連想する人も多いほど、その美しい紫色が特徴的。

内包物が少ないことから透明度が高く、ガラスのような光沢を放っています。

カラーストーンとしても人気が高く、歴史的価値のあるハイブランドのジュエリーにもアメシストが多く使用されていました。

色は淡い紫色から青紫、赤紫、ダークな紫までありますが、濃く深みのある紫色や赤みが強い紫が高品質なアメシストとされています。

アメシストとアメジストどちらが正式?

アメシストは一般的にアメジストと表記されることが多いため、聞きなれているのはアメジストという方が多いのではないでしょうか。

日本ジュエリー協会と宝石鑑別団体協議会(AGL)ではアメシスト表記を採用していますが、どちらが間違いということはありません

アメシストは2月の誕生石

アメシストは2月生まれの人を守護する、2月の誕生石です。

その高貴な色合いから霊性が高い石とされ、良い運気を集め、仕事や恋愛を成功に導く効果があるとされています。

バレンタインデーの起源となった古代ローマの司教聖バレンタインが、アメシストの指輪をつけていたという逸話もあることからも、2月にふさわしい守護石と言えそうですね。

アメシストの名前が持つ意味

アメシストの語源はギリシャ語の「amethystos(アメティストス)」。
酒に酔わないという意味があり、その由来はローマ神話に登場する豊穣とブドウ酒の神バッカスの伝説が関係しています。

酒に酔ったバッカスはある日、通りがかった人間をお供の獣に襲わせるいたずらを思いつきます。そこへ偶然通りかかったのは、バッカスが心を寄せる美しい乙女アメシスト。しかし酔ったバッカスはそれに気づきません。間一髪のところで月の女神ディアーナが現われ、アメシストを白い石に変えることで彼女を守りました。酔いが冷めたバッカスは自らの行いを恥じ、器に残っていた赤ワインを白い石にかけたところ、石は美しい紫色のアメシストになったといわれています。

アメシストの歴史

今となっては手に入れやすいアメシストですが、19世紀以降にブラジルに大きな鉱床が見つかるまではエメラルドやルビーと同様に高価な石として扱われてきた歴史があります。

古来では紫の染料が希少だったことから、紫色のアメシストも高貴な石として崇められ、王室の権力を象徴する王冠やしゃく、宗教儀式を執り行う司教の指輪や胸当てにあしらわれていました。

守護石としての歴史も古く、中世ヨーロッパでは戦いを勝利へ導くための頭脳を授け、怪我から守る護符として兵士たちが携行していたと言われています。

ルネサンス期を代表する芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチもアメシストを愛した人物のひとり。「アメシストは邪悪な考えを払い、知性をかき立てる」という言葉を残すほど、アメシストに惹かれていたのだそう。

アメシストの産地

アメシストの主な産地はブラジル、アフリカ、アメリカです。

世界最大のアメシストの産地とされているのは、アフリカ大陸南部に位置するザンビアのカリバ鉱山。ここでは、ムラのない美しい色合いの高品質なアメシストが採掘されます。

ブラジルでは最南端のリオ・グランデ・スル州が有名で、比較的明るい色のアメシストや、魔除けのインテリアとして人気のドーム状のアメシストが採れる産地です。

日本では宮城県や鳥取県が有名ですが、すでに採掘禁止になっている場所も多く、日本産のアメシストは希少になっています。

アメシストの石言葉

アメシストの石言葉は「誠実」「心の平和」「真実の愛」です。

不安を取り除き心の平静を保たせ、理性をもって素早く対処できるようサポートする力があるとされるアメシスト。

その力で深く縁を結びたいと願う相手の本質を理解し、真実の愛のパートナーを引き寄せることから「愛の守護石」とも言われています。

また、洗練された官能美をもたらす効果もあるため、センシュアルな雰囲気を纏いたいと願う女性にもおすすめの宝石です。

アニバーサリージュエリーとしてのアメシスト

米国では6周年、日本では17周年の結婚記念石とされ、結婚記念日を祝う贈り物にはアメシストのジュエリーが選ばれています

「愛の守護石」と呼ばれるアメシストは、真実の愛を育み、パートナーとの絆を深めていきたいと願う17周年の贈り物にふさわしい宝石ですね。

アメシストの種類

アメシストはその色ごとに種類があり、呼び名も異なります。

淡い緑色やピンクがかった色合いのものもありますが、ここではその優しい色合いから人気が高い種類「ラベンダーアメシスト」について見ていきましょう。

 

ラベンダーアメシスト

ラベンダーアメシストとは、柔らかく淡い紫色が特徴のアメシストです。

心を落ち着かせてくれるような色は神経を癒し、ストレスを和らげてくれる効果があるとされています。

コーディネートにも合わせやすい色合いから、パワーストーンブレスレットやデイリージュエリーに人気が高まっている種類です。

アメシストのお手入れ方法

モース硬度7のアメシストは日常の使用に問題がない程度の強度を備えていますが、ダイヤモンドやルビーなどの硬い石と一緒にすると傷がつく恐れがあります。

また、紫外線や急激な温度変化に弱くひび割れを起こす可能性があるため、単独のケースを用意し保管場所には十分注意しましょう。

日常的なお手入れは、外した際にやわらかい布で拭く程度で十分です。

汚れや曇りが気になる場合には、中性洗剤を溶かしたぬるま湯につけ、やわらかいブラシで丁寧に擦ります。

水でしっかりと洗剤を洗い流し、丁寧に水けを拭いたら自然乾燥をさせてください。

まとめ

平静さや明晰さをもたらし、センシュアルな魅力を与えてくれるアメシストはまさに大人の女性にふさわしい宝石。凛とした輝きを放つプラチナとの相性も素晴らしく、古代から人々を魅了してきた美しい紫色を引き立てます。愛を育むお守りとして、毎日を彩るジュエリーに取り入れてみてはいかがでしょうか?

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