Vol.9 プラチナをめぐる物語 | プラチナの歴史 | プラチナ・ジュエリーの国際的情報サイト|Platinum Guild International
プラチナ・ジュエリーの国際的広報機関による情報サイト

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A HISTORY of PLATINUM JEWELRY

section1 英国王室とプラチナ

英国王室の節目節目で、プラチナの輝きが彩りを加えました。
1937年、エリザベス皇太后は戴冠式用としてプラチナ製王冠の制作を依頼。この王冠にはたくさんの宝石が飾りつけされ、中央部分には、大英帝国の栄華の象徴であり、世界で最も著名なダイヤモンド「コーイヌール」がセットされました。
2002年、エリザベス皇太后の葬儀の際には、その棺の上に置かれたプラチナ王冠。現在は、ロンドン塔のJewel Houseに飾られています。
1952年、現エリザベス女王のご成婚を祝って贈られたのがプラチナ製のブローチです。著名なダイヤモンド「ウィリアムスン」は、カルティエの手でプラチナにセットされ、可憐なエーデルワイスのモチーフに仕上げられました。

結婚のしるしにリングを贈る習慣は中世ヨーロッパから広まったといわれている。当時の結婚リングには愛を誓う短い言葉がしばしば刻まれた(中世の木版画より)。

section2 ウォーリス・シンプソン(ウィンザー公爵夫人)

1936年、英国では王位を放棄したウィンザー公爵とシンプソン夫人の恋物語が話題になりました。その際、注目を集めたのが稀有な宝石コレクターとしても有名なシンプソン夫人のコレクションの数々。中でも、彼女のシンボルともいえるのがプラチナ製のブローチです。
プラチナで精巧に象ったパンテール(豹)の身体にダイヤモンドとサファイヤが隙間なくセットされたこの逸品は、プラチナ・ジュエリーの最高傑作のひとつとされています。

シンプソン夫人のシンボルともいえるパンテール・ブローチ。152.35カラットのカシミール産サファイアに乗るパンテールは、まるで豹が手鞠にじゃれかかるかのよう。1949年、カルティエ製(写真:カルティエ ジャパン)。

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